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ハーフ&ハーフ

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男女のどこにでもある話。主にやらしいことをしています。 フィクションです。
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2021年5月の記事一覧

マリ 2

「入っちゃっていいの?」

真っ暗な美容室は無機質で、なんだか怖かった。

「大丈夫、ここ座って」

正臣はそういって、さっきわたしが髪をカットしてもらっていたイスに促す。ドキドキしながら腰掛ける。心臓の音が聞こえそうなくらい、静かだった。

わたしがイスに座ると正臣は後ろに立って、鏡越しにわたしと目を合わせる。そうして切ったばかりのつるつるした髪を撫でて、ブラウスから覗いた鎖骨をなぞる。

その

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マリ 1

「人の口に指入れるってさ、信用してなきゃ出来ないよね?」

正臣は笑いながらそう言って、唇をすこし開く。ぷりぷりした唇からちらりと覗く歯がかわいくて、わたしはその中に人差し指を差し込む。

指を差し込んですこし進むとぬるりとした舌に指が触れる。このまま前歯で噛まれたら痛いだろうから、やっぱり正臣の言うように信用していなきゃこんな事はできないだろうとおもう。

「でもオミくんもさ、わたしがこのまま指

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リョウ 2

「支度できたー?」

マリに声をかけられて、髪を整えていた手を止めて顔をあげる。
今日の彼女は真っ白いシャツワンピース。
オレンジ色のボブヘアをくるんと内巻きにして、唇も濃いオレンジ。初夏だ。

「できたよ、出かけよ」

ぼくたちのデートはいつもお決まりのランチから。
マリのお気に入りの大きなパラソルが立てられたテラス席で、甘いシロップがけのフレンチトーストにカリカリの塩辛いベーコン。それに濃いめ

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