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夢はなくてもいい

よく若者と話をする時などに言われる「夢を持って生きよう」。
もちろん夢を持ってそこに向かって歩む(努力する)姿は自分にも他人にも勇気を与えてくれます。夢を持つことでエネルギーが湧いてきます。

でも僕は「夢は持たなくてもいい」と思ってます。
これを言われるから「夢を持たなければいけない」とか「僕は何がやりたいんだろう」と考えてしまって、結局人生を「考える」ということに費やしてしまって「行動する」というところにまでいかなくなります。これでは本末転倒ですよね。
人生って時間ですから「悩む時間」というのは一番もったいない生き方だと思います。
子どもを見ていて幸せになることの1つに「子どもは悩まない」ということもあると思います。直感的に「これだ!」と思うことをやり、すぐまた別のことをやる。だから潔いし素直なのです。

そしてある時急に尋ねられます。「あなたの夢はなに?」と。
たいていは「今やっていて楽しいこと」が夢になります。サッカーをしている子なら「サッカー選手」。僕はケーキが大好きだったので「ケーキ屋さん」と言っていました。ただ、ここで注意しなければならないことは「何をする」ということが「夢」であって「どうある(どう生きていく)」というものが抜けていることがほとんどだと思います。どんな人間になりたいか、それが夢だと思うのです。「する」というのは手段であって、それをすることで自分がどうありたいか、これが夢を語る上で大切です。

その意味で「夢はなくてもいい」と考えています。
「自分がどう生きていきたいかわからない」ということであれば、誰か大好きな人を見つけてその人を応援すればいいのです。僕もよく話をしますが人間って自分のために動くというより人のために動くほうが動きやすいものです。僕であればボランティア活動がまさにそうだなと感じました。今行っている「筆文字メッセージ」活動もそうです。別に好きな人でもなくても「困っている人を助ける(応援する)」というほうが身体が勝手に動きます。そんな活動をしていると応援している人たちが「どのように生きてきたか」というのを知ることができます。その中で「あの人のように生きていきたい」というのが自然と見えてくるものです。それが最終的には夢に変わるのです。

なので今、夢がないという人も焦ったり自己嫌悪になる必要は全くありません。
キャラクターでもいいですし、まずは好きな人や応援したい人というのを見つけられたらいいと思います。

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