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上げ過ぎたギア【ワタシと夫と膵がんと20】

あなたは今、どのような働き方をしていますか?

ワークライフバランスとれていますか?

働くときは働く。休む時は休む。

そんなことを職場から言ってもらえるようになったのはここ数年の事のような気もします。

私が就職した時は(こんな事を書く時点で昭和丸出し・・・)

「医療とは看護とは、、」と日々勉強し「この業界の指導は、厳しくて厳しすぎる事はない」と罵倒されたものだった。

しかし、私が指導者となった時はさらにその上の指導者から

「新人は褒めて育てなさい、じゃないと辞めちゃうから」


あんだって???!!!!!

思わず志村けんさんが登場しちゃうほどの驚きだった。

褒められたことないのに

褒めろって!!??(笑)


もちろん夫も同じ様な状況で修行時代をすごした

特に夫の部署整形外科は当時何故か人気が無く、研修医の入局希望が全くなかった

なので、夫の代は万年下っ端。

鬼の当直をこなし、週に4回は病院に泊まり込み、食事はとれない事の方が多く、定時で帰るなんて無縁の生活

そして提携の病院に診察、手術、当直に行き家に帰ってくることなんてほとんどなかった。

そんなこんなで、専門医になってからは論文の提出に追われ。

大学病院を辞めて実家のクリニックに入ってからは、地元の医師会に気を使いながら

若いからということで、医師会の様々なお役目を押し付けらた。

冬場はクリニックを年末年始、週末関係なく開けスキー場の怪我人を受け入れる事業に携わっていたため

「休む」なんてこと殆どできていなかった。


そして今、復職して1ヵ月が経つ夫。

もちろん病気以前のような体力なんてない。

気力だけで何とかなる状況でもない。

今やっと上げ過ぎたギアを下げるとこができた。


人の力には限界がある

自分で限界ですと言える人はそれでもいいだろう

けど、それが言えない人は自分の中のシフトノブを限界以上にトップに持っていくしかなくなってしまう。

トップギアはいつか壊れるから


病気になったことはとても辛い事実

でも病気にならなかったら、夫のギアはいつダウンできたんだろう。

そう思うと

そのきっかけを作ってあげれたのは

自分だったのではないかと自責の思いもある。


時はコロナ渦、働き方が変わる中

医療者の負担は相も変わらず変わらない

むしろ増えている。

自分の心と身体を守れるのは自分だけだから

ギア調整

どうぞ皆様見直してみてくださいね。




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