みんなが知りたかった知識は、看護学校で教えてくれた

 ナースむつみです。職業柄、いろんな悩みを抱えた方にお話を聞かせていただくことが多いです。たとえば、
○妊娠
○出産
○子育て
○病気
○介護
などなど。

 こんなお悩みを聞いていていつも思うのが、ヒントは看護学校で習ったことばかり。むしろ義務教育にした方がいいんじゃない?ってことです。

看護師になるために、看護師たちは何を学んできたのかというと、
•教育学
•心理学
•人間関係論
•統計学
•社会学
•医療英語
•なぜか体育笑←
•解剖生理学
•各種疾病
•対象別(小児、母性、成人、老年、在宅、精神等)看護と実習

ざっくりまとめるとこんな感じでした(教科名称は筆者の学生当時のものです)。看護師になるために、病気と看護の勉強だけしたわけではないんです。学生当時は医療知識以外を勉強して何になるんだろう〜と思っていたのですが、働き始めて、いろんな方の人生に寄り添ってみると、めちゃくちゃ大事だってことがわかりました。

もちろん、看護師でなくても大学の教養科目でも学ぶ科目も多いと思います。ですが、看護師はこれらの科目と合わせて看護という人間との関わりを実習を通して、そして臨床を通して学びます。その時に生きてくるのが先に述べた教育学とか、統計学とか、正直一見関係なさそうな分野なのです。

基礎科目でたったの1単位しかとってないので、それぞれの深い良さは理解できてはいませんが、自分が行き詰まった時、「そうか、そういやこんな学問があったから、ちょっとヒントになったりするのかな?」なんて考える入り口にはぴったりなんですよね。

図書館でなんとなくフラフラして、興味のある本を手にとって読むのが好きなタイプですが、たいがい手に取るのはその時の困りごとや不思議に思っていたことのジャンルを反映している傾向がありまして…
「そういやこんなこと看護学校でやったかもw」
みたいな
「これ、チャレンジでやったやつだ」
現象みたいなものが起きるんですよね。それがめちゃくちゃ面白くて。

だからね、なにが言いたいかというと、日本の義務教育にもっと看護師養成プログラムに似たようなものを入れたら、解決能力高まりそうだなって思って。
あと、この文章の趣旨とは全く関係ないけど、看護師やってて思うのは家族の入院中に急変時の処置を正確にみんなが決断できるように、道徳とかでやるべきでは?と思う。
フルコースは人工呼吸器から気道に入れる管から心臓マッサージからやれること全部やることだよ。
フルコースにしなくても、それぞれの意味を知った上でやる処置を選べるよ。
何もしないで本人の生命力(寿命ともいう)に任せるという方法も立派な手段のひとつだよ。ってね。

医師から急変時の対応を聞かれて、その話自体に動揺して本来したかったものではないかもな選択をしていることもあると思うし、そもそも意味を理解せずに殺されるのかと思っているのかなって感じでフルコースを選択する方もいる。
そういう方は思い込みが強いのか、看護師からゆっくり説明したり話を聞いてもけっこう理解が得られない。
だから実際医療で使われる言葉や状況を一回聞いておくだけでいいから、教育の現場で取り入れてもらえたらなあなんて思う。

とにかく、看護師というものは人間の生から死まで全てを相手にしているものだから、きっとその学びは万人に役にたつに違いないと思っています。

機会があればぜひ、看護学に触れてみてください♡

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