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服務の宣誓

自分の場合は、福島県出身で東日本で、松島基地から第二教育群である熊谷基地に移動しました。
広報官の方とともに松島基地に行き、Cー1で入間基地に向かいました。松島で一日いてその当時はブルーインパルスやFー2の見学などを行いました。
その中で服務の宣誓というものにサインを行うことが衝撃でした。

私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

この文面にサインをしない場合は入隊できず、そのまま帰ることも可能です。まだ自衛隊に入隊をしていないため職歴にも自衛隊入隊と書くこともなくすみます。

上記の文章が18歳ぐらいの子がサインを書くことは一部抵抗を感じることだと思います。

事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

事ー有事です。戦争や災害など非常事態を指します。
臨んではー有事に対して向かう。決して望んでではないです。
危険を顧みずー危険性考えず、振り返らず。
身をもってー自分の命を
責務の完遂ー有事に対してに対抗策を最後までやり遂げる。
務めー役目を 努めという努力ではなくできるかできないかではなくやるという事です。
国民ー日本国民 日本国内の国民以外には必要時海外にいる日本人にも広義でも入ります。自衛隊に反対している人にも国民です。
負託ー任務や責任に引き受ける。
こたえてーここを漢字で表さないところが深いです。応える、答える、堪える。これらを含むと考えれます。応じるとも言えますし、上からの判断は絶対に近いのでそれに対して答える。誰から何を言われたとしても我慢し通す。

名前と捺印をするのは簡単ですが、その場で数時間悩んでいる人もいましたし、帰る人もいます。

「自衛隊が国民から歓迎されチヤホヤされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときとか、国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。言葉を換えれば、君たちが日陰者であるときのほうが、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。自衛隊の将来は君たちの双肩にかかっている。しっかり頼むよ」

この文章は戦後初代の内閣総理大臣の吉田茂氏が防衛大学校第1期生に卒業式であてた訓示の一部です。

自衛隊が暇なとこは世の中にとってはいい事である。ただ、文句を言ってくる奴はいるけどとか、有事の際は耐えてくれとかその人その人で捉え方は違ってきますね。

ただ、この入隊する前、熊谷基地に行く前の松島で短時間で考えて答えを出す必要がありました。

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