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初版本の原画をアレンジした不思議の国のアリスの塗り絵

おうち時間充実のための無料印刷できる塗り絵です。

〔ぬりえラボ〕の人気シリーズからのご紹介。

今回は不思議の国のアリスをテーマにした塗り絵をご紹介しつつ、
制作過程やぬってくれた生徒さんたちの反応などのエピソードを綴ってみたいと思います。

ではではさっそく、

アリスのティーパーティー

の場面を塗り絵にしました。

アリス2

ちなみに参考にした原画はこちら。

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原作そのままでは A Mad Tea-Party, マッドティーパーティーですね。
初版のジョン・テニエルによる魅惑的な挿画の中でも、特に印象的なシーンです。

塗り絵にするにあたっては、原画よりも線を整理し、陰影の細かい線はかなり省きました。アリスの不審げな表情はちょっと可愛らしくして、背景も塗りごたえを増すためにポップな模様を配しています。
ですが全体の構成はほぼ再現し、原画シーンをご存じの方も雰囲気を楽しめるよう心がけて描いた一枚です。


赤の女王(ハートの女王)

アリス7

これも参考にした図案とくらべてみてください。

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そのまま再現すると人物が重なりすぎて女王が目立たないので、貴族たちの表情は下の方にクローズアップして再現しました。線は少なくして塗りやすく、でも原画の雰囲気はできるだけ残して、と工夫しました。

ちなみに映画などでごっちゃになったキャラクターになっているので、今回調べて整理がついたのですが、「不思議の国のアリス」がハートの女王で、「鏡の国のアリス」に登場するのが赤の女王なのですね。
まあ私のように映画の雰囲気で記憶している方には「赤の女王」のほうが通りが良い気もするので、あえて表記はこのままでいきたいと思います。


チェシャ猫のシーン

アリス8

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これは原画では文章が入っているので少し配置をかえて、塗り絵として楽しめるように背景にたくさん模様をくわえました。このシーンの奇妙さが再現できればいいなと思って描いた作品です。


アリスのうさぎ

アリス9

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こちらは換骨奪胎。うさぎのシルエットのみを拝借して、あとは自由にアリスの世界観を盛り込みました。


リボンとトランプ模様のアリス

アリス6

さてさてここから先はオリジナルのアリスの世界です。

女子高生人気ナンバーワンの図柄がこちら。
アリスの世界観の素敵なところは、なんといっても
「古くならないところ」、です。
少女たちの不安や揺れ動く心をとらえて離さないなにかが
この物語にはあるのだなあと、元少女の私は感じたりします。

「課題が早く済んだ人は、やりたかったらやってもいいよ」
的に、クリアファイルにいれて教室のはしっこに
ぽん、と置いておきます。

彼女たちが自分の意志で、発見して、というプロセスが大事だと思っています。
そして、強制される課題のほうはざざっと済ませるのに、自分で選んだ好みの塗り絵は、丁寧に、時間をかけて、こだわってこだわって、なんていうこともよくあって、でもそこは特にホメたりもせず素のままで、へー、くらいの感じで内心ほくそえみつつ見守ります。
「これは先生が褒める行動」なんていう意味付けは、ティーンエイジャーの彼女たちにとっては雑音でしかないと思うからです。
自ら選んで、達成感を味わって自ら満足。そこに他人の視点はいりませんよね。


シルエットのアリス

アリス1

これもオリジナルです。アリスの要素をぎゅっと1枚につめこみ、塗りやすさも考慮して複雑になりすぎないように、と心がけた図案です。


私のアリスインワンダーランド

私のアリス

さてさて最後は趣をかえて、カラー線画の塗り絵です。
白黒のアウトラインの塗り絵とはひとあじ違ったできあがりになります。

もちろん白黒印刷にすれば他と同じ黒一色の輪郭の塗り絵になります。

アリスの物語の主要シーンを組み合わせた一枚。お楽しみください。


ここで公開したPDFファイルはすべて、A4サイズに印刷できるようになっています。

〔ぬりえラボ〕のホームページでは、今回ご紹介しました7種の塗り絵以外にも、アリスシリーズとして不思議の国のアリスをテーマにした塗り絵を公開しています。こちらもどうぞ覗いてみてください。


このアリスの塗り絵のシリーズは、無料塗り絵の公開サイト〔ぬりえラボ〕を作るにあたって、普遍性があって目玉となる作品を、と考えて制作したものです。

おかげさまで人気コンテンツのひとつとなり、いろいろな方が塗ってみた画像をSNSで公開していただいたりもしています。Instagram # ぬりえラボ でご覧になれます。

ではでは充実した塗り絵ライフとおうち時間をお楽しみください。


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