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vol.5 嗅覚・味覚障害

新型コロナウイルス感染症による嗅覚・味覚症状は、通常の風邪などによって起こるような徐々に嗅覚・味覚が低下していくという感じではなく、突然症状が現れてにおいや味がまったく分からなくなる方が多い傾向にあります。 

匂いがわからない、味がわからないってどんな感じ?
そんな大変なことなの?って思いませんか?

私も嗅覚味覚を失って初めて、わからないということの大変さと生活する上での大切さに気づきました。

健康なときに、鼻をつまんで食べると味がわかりにくくなりませんか?(ならない人はすみません(笑))

やってみるとわかると思いますが、
味覚と嗅覚は密接に関係しているのです。 

なので、匂いがわからないだけでも味も分かりにくくなります。更に、味も分からないとなると情報が枯渇して視覚からの情報や歯応え・健康時に記憶した味の情報などで何を食べているか理解できても美味しく味わうことができなくなります。(食べ物の味は、味覚嗅覚の情報の他にも視覚や歯ごたえ・舌触り・温度など色々な感覚を脳で統合して味わっています)

また、危険を察知する役割も果たしています。

「食品の腐敗臭に気づかない」
「煙やガス漏れを感知できない」
「味付けが濃くなり塩分や糖分過多になる」

など、食中毒や異常事態への対応が遅れがちになったり調味料の過多により脳卒中や心筋梗塞などのリスクが上がったりと日常生活の中にある危険な状況を回避することができなくなります。

私が体験した例は↓

・ニンニクチューブを匂っても臭いがしない
・塩や砂糖がタダの砂利になる
・食事の味付けがうまくできない
・カレーの味すらわからない
・自分の臭いがわからない
・前は美味しいと思っていたものに違和感を感じる
・煙などの異臭に気づかない(コテで床を焦がしました)
・水もコーヒーもお茶も全部同じ味で水分でしかない
・目を瞑り嗅ぐと洗剤なのか柔軟剤なのか判断できない

という感じで、結構大変でした。

つまり、嗅覚・味覚という感覚は生きる上で人間にとってなくてはならない大切な役割を果たしているのです?



新型コロナウイルス感染症による嗅覚・味覚障害は、
発症2週間で44%が治癒していているというデータもありますが、やっかいなことに障害が残ったり慢性化している例もありました。

なので、一例ではありますが1人でも多くの方が改善するといいなと思い、エビデンスがありよく取り上げられている改善方法をまとめました。これをすれば必ず治るというわけではないので、ご理解をお願い致します。

※ 療養解除後は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
(日本耳鼻咽喉科学会より異常が2週間たっても改善せず、更にほかの症状がない場合は耳鼻咽喉科受診と目安を発表しています(2020/4月時点))↓

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※嗅覚トレーニング(嗅覚刺激療養)については
 こちらを参考に実践しています


嗅覚がないってどんな感じなのかわかりやすい動画↓

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