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「とりあえず、シャルドネを」は「ギャンブル」である


白ワインの葡萄の中で最もよく知られている品種とは「シャルドネ」であるという事はまず間違いないでしょう。


ただ闇雲にこの名前だけを頼りに自分好みのワインを探すということが、非常にリスキーであるという事をご存知ですか?


今回は白葡萄の最も有名な「シャルドネ」について話をしたいと思います。


 1. シャルドネを巡って起こり得るズレ

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ひとたびワインリストを開いて、さあ何か辛口の白ワインを選ぼうじゃないかとなって。



「まあ見てみた所でわからんね。イタリアワインはさっぱりだわ」


「辛くてサッパリしたのがいいし、とりあえずシャルドネにしようか」




そう思って注文してみたら、全く希望するタイプではなかったケース。


実は、これシャルドネに関して言えば、よくある事なんです。


シャルドネから作られるワインには全く違う二つのタイプのワインが存在していて、例えばどちらか一つのタイプだけを、


「これがシャルドネのワインか」


と、認識していた場合こういう事が起きます。


2. 全く違う二つの顔

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まずこの二つのタイプとはシンプルにいって「樽熟成されているものか、そうでないものか」です。


「樽熟成」
とはワインの作り方の一つで、ウイスキーを作る時などによく登場する木で出来た樽に出来立てのワインを入れてしばらくそのままにしておく事。


それによって材料であるオークの香りをワインに移しながら熟成をさせるという工程です。


この熟成を経る事で、出来上がるワインには


「バニラのような」

「香ばしいトーストのような」

まろやかで濃密な香り」


というニュアンスが加わります。


さらに付け加えると、数ある葡萄の中でもシャルドネは特にこの香りとの相性が抜群であるとされています。


3. どのタイプが好みなのか、把握する

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この二つのタイプがあるという事が、シャルドネの大きな魅力の一つでもあります。


樽熟成
されていないシャルドネこそ本物のシャルドネだ!という考えの方もいらっしゃいます。


「牡蠣にシャブリ」
で有名な、シャブリというワインはその代表でしょう。


どちらがどっちというのは、はっきりいって完全に好みによるでしょうね😊

自分の好みがどれであるかをまず把握できれば、さらにこの葡萄の事が好きになり間違いのないワイン選びが出来る事でしょう。


その事を知った上で全く違う二つのタイプを楽しむという事が、本来のシャルドネという葡萄品種の正しい楽しみ方なのかもしれません。


これからレストランや酒販店へ行ってもしシャルドネのワインを購入する場合に、それがどちらのタイプのシャルドネなのかをちょっと一言付け加えておく事で、まさに自分が飲みたかった一本をピックアップできるのではないでしょうか😊

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