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『書くことについて』スティーヴン・キング

作家のスティーヴン・キングが自身の半生と、作家になりたい人へ向けてアドバイスをしたもの。
勉強になることばかりで、もっとはやくに読んでおけばよかったと後悔しました💦

以下、簡単なまとめ📖📕


・本気で作家になりたいなら、テレビとは縁を切る

・ドアを閉めて書け。ドアを開けて書き直せ。言い換えるなら最初は自分1人のものだが次の段階ではそうではなくなると言うことだ。原稿を書き完成させたら後はそれを読んだり批判したりするもののものになる。運がよければ批判するより読みたいと思うものの方が多くなる

・ものを書くときの動機は人様々で、それは焦燥でもいいし、興奮でも希望でもいい。あるいは心の内にあるものを全て表白する事はできないと言う絶望でもいい。結婚したいからでもいいし世界を変えたいからでもいい。動機は問わない。だがいい加減な気持ちで書くことだけは許さない。繰り返す。いい加減な気持ちで原稿用紙に向かってはならない

・文章を書くことにおいて、語彙に関しては最初に頭に浮かんだものを使った方が良い。ためらったり思い悩んだりして別の言葉を選んでも
たいていを最初に思いついた言葉に及ばない。

・文章は能動態でできるだけ簡潔に書き、後は読者の想像に委ねる

・副詞を使うのは人の常、彼は言った、彼女は言った、と書くのは神の業である

・実際に書く作業に移ったときには、どこからはじめどこで終わるかと言う事はあまり考えない方が良い。成り行きに任せるのが1番だ。気に入らなければ後からいくらでも手を入れることができる。それが推敲と言うものである

・毎日4時間から6時間を読書や執筆に充てる

・毎日コツコツ書き綴っていないと頭の中で登場人物がツヤを失いない薄っぺらになってしまう。語り口が切れ味が鈍りプロットやベースを制御することができなくなる。なお悪いことに新しいストーリーを紡ぎ出す感興そのものが色あせてしまうこうなると仕事は苦役と変わりなくなる

・できれば初稿はワンシーズン、つまり3ヶ月以内に仕上げる

・1日に1000語書くこと。週に1度は休んでも良いがそれ以上はだめ。それ以上休むとストーリーが間延びしてしまう。目標を定めたらそれを達成するまでドアを開けないと自分に言い聞かせる

・毎日ほぼ同じ時間に書斎に入って1000語書き、毎晩ほぼ同じ時間に寝る(睡眠時間は6時間から8時間)この習慣を身に付けることができたら、良質なフィクションを乱すことができるようになる

・優れた描写と言うのは全てを一言で語るような選び抜かれた少数のディテールからから成り立っている。そしてそれは頭に真っ先に浮かんだものであることが多い。最初はそれで十分。変えたり加えたり削ったりするのは後からいくらでもできる。推敲と言うのはそのためにあるのだから。最も大抵の場合は最初に採用したものが1番正確で的を射ている。描写が過剰すぎる事は描写が足りないのと同じ位よくあることだ

・良い小説を書く基本原則の1つは、見せることが出来るなら語るな、である

・よくできた会話は登場人物が利口かバカか正直か不正直か気さくか生真面目かといったことを明示する

・作り物の物語を媒介にしながらも、人間が何をし何を話すかと言う事について作家は嘘偽りのないことを語ることを読者に約束しなければならない

・1次稿の執筆中あるいは執筆直後にすべき仕事が、自分が何について書こうとしているのかを決めることだとすれば、二次稿での仕事はそれをより鮮明にすることだ

・スランプに陥った作家にとって何もしないと言うのは何よりの良薬だ

・何らかの問題意識やテーマに基づいて書くと言うのは駄作のレシピである。優れた小説は必ずストーリーに始まってテーマに終わる。テーマに始まってストーリーに行き着く事はまず

・ひとまず初稿が仕上がったらそれが何を意味しているのかを考え、その結果を2次稿の充実のために生かさなければならない。それを怠ればあなたは作品のオリジナリティーを担保するビジョンを失い同時に読者も失うことになる

・作品の評価が真っ二つに分かれている事は作家の勝ちになる

・大抵の場合細部の手直しは最後まで書き終えてからと言うことになる。最後まで行ったところで一呼吸置き、それから書いたものを読み返し、その裏に隠されているパターンを探す。見つかったらそれを2次稿でより意識的に描き出す。2次稿の役割は象徴性とテーマの補強である

・出版界には暗黙の了解事項があり商業的に成功する本はテンポが速いと言うことになっている。そのような理解の背景には人々の好みの多様化と活字離れがある

・テンポのことを考える上で大事な事は退屈なところを削るだけで良いこと

・小説の背景情報であるリサーチは必須

・例えば幸福のアロハシャツが話の結末に大きな意味を持つようになるのであれば、それはもっと早い段階で読者の前に提示しておかなければならない

・読者がどう考えるかと言うことを優先する。理解できると判断したところは削る。

・告白小説の定石、反抗、破滅、救い

・www.stephenking.com

『書くことについて』スティーヴン・キング


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