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青森市内の色々な乗り物(ほぼバス)でICカードが使えます!

JR東日本が2001年に交通系ICカード「Suica」を導入して早20年、JR東日本管内でありながら未だにSuica非対応路線しか無い(新幹線を除く)青森市では、鉄道より先にバスで交通系ICカードが使えるようになるというある意味の逆転現象が起こっています。

この記事では、青森市内を走るICカードが使える乗り物を紹介します。青森市民(新規)の方や青森市に旅行に訪れる方、旅行オタクの方などなど、どうぞご活用ください。
最後の方におまけで適当簡単な用語説明を載せてるのでよく分かんないよ~って方は参考にしてください。

本記事は、2022年6月末時点の情報をもとに編集しております。

青森市営バス

皆さんお馴染み正義の味方、市営バスグリーンさん。青森市内で転がってるバスでいちばん見る機会が多いのは多分これ。市内交通を数の暴力でカバーします。

全路線で『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードに対応します。
事業者としてJR東日本のSuicaの地域連携ICカード『AOPASS』を発行・供用しています。

信号待ちをする青森市営バス@青森駅前BT
『AOPASSサービス開始』オールラッピング車両。
青森市営バスでは増収策の一環なのか、広告のオールラッピングをやっている(写真は広告というより新サービスの宣伝だけど)。@新町通り

青森市市バス

誤植とかではありません。これが正式名称です。少し前は『青森市民バス』とか名乗ってました。どちらにせよ『青森市営バス』と紛らわしいので早く改名してほしい(個人の意見)。

もともと市営バスが走ってた路線などを市が地元のバス事業者数社に委託、市営バスから切り離して管理しています。バス車両は委託先の事業者が各々所有する車両を使っているため、利用者が判別できるよう車両前部や側面にその旨を知らせるステッカーが貼ってあります。

全路線で『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードに対応します。
事業者としてJR東日本のSuicaの地域連携ICカード『AOPASS』を発行・供用しています。

弘南バスに委託された青森市市バス。車両前面に『青森市市バス』の表記がある。ICカード導入前に撮影。@青森駅前BT
車両側面の『青森市市バス』表記。左のマークは青森市の市章。同じくICカード導入前に撮影。@青森駅前BT
右折する青森市市バス。委託先は青森観光バス。@青森駅前BT

ねぶたん号

正式名称『あおもりシャトルdeルートバス』。
観光客向けに駅やフェリーターミナル、観光地を結ぶバスです。ちっこい。
こちらも市が地元の事業者に委託して走らせてますが、観光客に分かりやすくするためなのか専用のバスで走らせてます。

全路線で『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードに対応します。
事業者としてJR東日本のSuicaの地域連携ICカード『AOPASS』を発行・供用しています。

真っ赤な真っ赤なねぶたん号@青森駅前BT

JRバス東北

言わずもがなJR系統のバス会社です。
県内の路線では、

  • 青森~酸ヶ湯温泉、奥入瀬渓流、十和田湖「みずうみ号」

  • 青森~青森空港線

  • 青森~青森公立大学、モヤヒルズ「横内線」

  • 八戸~奥入瀬渓流、十和田湖「おいらせ号」

の4路線で、『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードに対応します。
また、『横内線』と『青森〜青森空港線』ではAOPASSの交通ポイント付与・使用に対応します。

青森駅に到着したJRバス東北(H5系カラーリング車両)@青森駅前BT

十和田観光電鉄バス

少し前までれっきとした鉄道事業者として列車を走らせてました。今はほぼバス会社です。略称十鉄(とてつ?とおてつ?)

  • 十和田市〜七戸〜(みちのく)〜青森線 

  • 十和田市〜七戸〜野辺地〜まかど温泉線

の2路線で『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードに対応します。
事業者としてJR東日本のSuicaの地域連携ICカード『Towada SkyBlue Pass』を発行・供用しています。

駐車する十和田観光電鉄バス@十鉄バス青森総合営業所

岩手県北バス

主に岩手県北部~中部でバスを転がす会社っぽいです。岩手県人じゃないので詳細はぐーるぐるさんにでも聞いてください。

青森駅・青森港FTと盛岡駅を結ぶ『あすなろ号』の岩手県北バス運行便で、『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードに対応します。
同じ『あすなろ号』でも、弘南バス運行便はICカードが使えません。岩手県北バスのHPにある時刻表にはどの便がどちらの会社の運行なのか書かれているので要確認。

事業者としてJR東日本のSuicaの地域連携ICカード『iGUCA』を発行・供用しています。

右折する岩手県北バス@青森駅前BT

東北新幹線/北海道新幹線

ようやく鉄道が出てきました。
ICカードで新幹線に乗るためのサービスは

  • 事前の設定を済ませれば、事前の座席予約なし・ICカード残額からの料金支払いで乗れる『タッチでGo!新幹線』

  • えきねっとからの事前設定・座席予約で、紙きっぷより安く、券売機・窓口に行かずに乗れる『新幹線eチケット』

の2種類があります。また、
『タッチでGo!新幹線』は東北新幹線のみで、
『新幹線eチケット』は東北新幹線・北海道新幹線の両方で利用できます。
(各サービスの詳細はここでは書きませんでの。)

どちらも、『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードに対応します。
ちなみに、市内でSuicaが買える駅は新青森駅(のみどりの窓口)だけですのでご注意を。

親の顔より見たE5系@新青森駅

まとめ

これで全部です。

「ろくな電車はないんか?」と思われた方、残念ながら現時点で、市内どころか県内の(新幹線以外の)鉄道路線でICカードが使える路線は何処にもありません。バスばっかりです。
まあ一応鉄道に導入する予定とか計画とかはちゃんと存在するので、現実になったらここに書き足すか新しい記事を立てるつもりです。

参考

私の脳みそ

https://www.jrbustohoku.co.jp/uploads/files/20210304_IC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E4%BD%BF%E7%94%A8%E9%96%8B%E5%A7%8B.pdf

https://www.jrbustohoku.co.jp/information/detail.php?id=1138

http://www.toutetsu.co.jp/pdf/towada_skyblue_pass.pdf

(おまけ)用語説明(適当)

これでもよくわかんないよ~って人はWikipediaでも見よう。説明めんどい。気が向けば専門記事書く。

『交通系ICカード全国相互利用サービス』

  • Kitaca(JR北海道)

  • Suica(JR東日本)

  • TOICA(JR東海)

  • ICOCA(JR西日本)

  • SUGOCA(JR九州)

  • PASMO(関東圏鉄道・バス事業者)

  • manaca(名古屋圏鉄道・バス事業者)

  • PiTaPa(近畿圏鉄道・バス事業者)

  • はやかけん(福岡市交通局)

  • nimoca(西日本鉄道)

この10カードが使えるエリアの公共交通機関では、他の9つのカードもそのエリアのカードと同じように利用できる、というサービス。
(尚店舗利用ではPiTaPaはハブられる模様。)

発生経緯としては
①全国でいろんな交通系ICカードが増えます
②カード本体の技術は全部だいたい一緒なのに、会社の縛りでそれぞれの会社のエリアでしか使えんの不便やね(主に大都市圏)
③お互いのエリアをお互いのカードで使えるようにしようぜ!
④どうせなら全国で相互に使えるようにしようぜ!
…という感じ。(By Wikipedia)。

『地域連携ICカード』

単純に言えば互換品のSuica。
Suicaなので『交通系ICカード全国相互利用サービス』の対応エリアならどこでも使える。
導入するとSuicaのエリアになるので他の『交通系ICカード全国相互利用サービス』のカードも使える。

普通のSuicaの機能はそのまま、導入する公共交通機関に合わせてポイントシステムとか小児割引とか高齢者割引とか独自の仕組みを設定している。
この仕組みは別の地域連携ICカードのエリアとは全く別に設定されるので地域連携ICカードのエリア同士で共通してポイントが貯まるとか割引されるとかは無いので注意。


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