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突発性発疹がこんなにハードだったとは…食べれず眠れず痩せ細る 1歳児の闘病記録

息子1歳3ヶ月、突発性発疹にかかりました。

【突発性発疹】
赤ちゃんが一番はじめにかかる感染症。熱が出て下がったら赤い発疹が出て、発疹が出ると不機嫌になる。0歳でかかることが多い。


それくらいの知識で、1歳すぎたけどまぁいつかはかかるんだろう、かかったって時間たてば治るやつだね、くらいに思っていました。

今現在、そう思っているママさんもいらっしゃると思います。


しかし、そんな軽いもんじゃなかった。感染症と戦うってのはそんなもんじゃありませんでした。んじゃどんなもんじゃい?というお話を、息子の1週間の戦いを追いながらお伝えしていきたい。

長くなりますが、お付き合いください。頑張った息子を、読みながら頑張ったねと労ってやってください。

あ、時間のない方は目次の最後のセッションだけでも読んでいってください。伝えたいこと、書いています。


※はじめにフォローしておくと、症状には個人差があります。あくまで一例として、突発性発疹未経験の方の参考になればと思います。


突然始まる40℃超えの発熱

私も主人も夏季休暇を取得して、短い夏休みが始まる日でした。

午前にお散歩して帰ってくると、体が異常に熱い。この頃は午前から気温がかなり高いので、もしかして熱中症?とりあえず水分をたくさん飲ませてから、熱を測ってみました。

「40.2℃」

そりゃ体熱いはずだ。まだ動く元気はあるが、目がトロンとして足が若干ふらついている。なんかやばいぞ?すぐに病院へ…だけど今はかかりつけ医がお盆休み。タイミング悪い。仕方なくお盆も診療している小児科へ行きました。

診てもらうと、喉が少し赤いらしい。他に症状は?と聞かれ、そういえばすこし軟便ぎみなのと、鼻水が少し。症状から考えるに、おそらく夏風邪だろうということで、風邪の薬と解熱剤をもらって帰ってきました。


地獄の4日間

しかし、その日の夜から息子はみるみる元気を無くしていきました。いつもパタパタと汗だくで走り回っているのに、座り込んだり寝転んだりして、動こうとしない。得意の宇宙語もほとんど発さず、口数が少ない。そして何より、ご飯を全く食べなくなりました。口にするのはおっぱいと少しのお茶だけでした。

お昼寝や夜の就寝時には、深く寝入るタイミングで体がビクッと痙攣して目が覚めてしまい、連続1時間も寝られない状態でした。寝ては起きておっぱい、を朝まで十数回繰り返す…。私も寝不足でしたが、一番辛いのは息子。夜も昼も眠れず、1日中ぐったりでした。


解熱剤飲ませりゃいいじゃない、と思いますでしょう?
ところがどっこい、頼みの綱だった解熱剤も、効いたり効かなかったり。で、効いたとしてもだいたい2時間後にはまた40℃超に戻ってしまう。おまけに解熱剤は6時間空けなければいけないので、結局高熱から開放されることはほとんどありませんでした。

下痢も悪化しました。1日に10回以上水様便が出て、お尻もかぶれて真っ赤に。あれだけ下痢をしていたらきっとお腹も痛かっただろうと思います。


こんな状態が、丸4日続きました。

食べれず眠れず、お腹もお尻も痛い。地獄だ。私だったら耐えきれない。こんな地獄を小さな体で必死に耐えているなんて・・・

後半には泣き声も力がなくなっていき、ぽっこりしていた可愛いお腹が肋骨が見えるくらいに痩せ細っていました。そんな息子をどうすることもできず、焦るばかり。

頼れるのは病院だけ・・・なのに。なのに。


検査してもらえない

何度病院で見てもらっても、しばらく様子をみましょうとしか言われません。3日目に受診したときは、あと2日熱が下がらなかったら検査かなぁ〜今は少しでも水分取れてるなら大丈夫だね、と。

こんなに苦しんでいるのに様子みる?様子が明らかに良くないから受診してるんですけど?
水分取れてるなら大丈夫?それって原因分かってから言えることじゃないの?

言いかけたけど、言ったところでどうにもならない。突発性発疹ってのはそこが辛いところです。熱が下がって発疹が出るまで原因不明。コロナ渦だろうが関係なく。

おいおい、生まれて最初の病気にしては苦行すぎないか。
本人はもちろん、親にとっても、原因不明の高熱と何日も戦うなんて精神的にかなり辛い。熱が出た段階で唾液とか排泄物とかからささっと検査できるように研究してくれよ!!
いつも頼りにしているけれど、今回ばかりは小児医療を恨みました。


ようやく解熱、発疹現る

丸4日経った頃。ちょうどお昼頃でした。
突然、熱ががくっと平熱に戻りました。

と、同時に。
ほっぺのあたりにあせものような赤いポツポツが…!!

最初はあせもか発疹か判断できないくらいの量でした。それがだんだんと広がっていき、数時間後には顔全体、背中にぶわっと現れました。

これはもう確実に。あれだろう。
病院に行き、やっと診断されました。

「突発性発疹」

診断を受けた後、病院の待合室で痩せ細った息子を全力で抱きしめました。よく頑張ったね、苦しかったね、もう大丈夫。よく耐えたね、えらいね。

息子はその日の午後、久しぶりに3時間ぐっすりと眠ることができました。寝起きには、ほんの少しですが赤ちゃんせんべいも食べることができました。動いていなかったせいで足腰が弱ってしまいましたが、翌日からは家の中をゆっくりと動きながら、いつものおもちゃ遊びも再開し始めました。

苦しんだ4日間からやっと解放された。その安心感で頭がいっぱいで、すっかり忘れていたのです。

次なる試練を。


不機嫌モード、始動

おもちゃ遊びもできるようになって嬉しいはずなのに、いきなりおもちゃを投げ捨てて仰向けで泣きわめく。足にしがみついて泣くので抱っこすると、私の腕で暴れて泣く。下せばまた泣く。おっぱいを要求してくるので飲ませても、飲み終わるとすぐ泣く。とにかく泣く。泣く泣くエンドレス。

そうだった。突発性発疹てやつはそうらしい。
発疹が出ると、とにかく不機嫌になる。本当だったんだ。

ただ、これに関しては覚悟していたし(忘れかけていたけど)、息子の体に負担がかかるようなことではないので、焦ることはありませんでした。

まぁ不機嫌モードは3日も続いたので、正直イラっとしてしまうこともありましたが…。発疹も徐々に消えていくので、終わりはもうすぐ!と思えばやり過ごすことができました。


発症から1週間、完全復活!

発疹が全部消えた頃には、息子の機嫌もすっかり元通りになっていました。ご飯の量や足腰の動きはまだ完全には戻っていませんでしたが、病院からも保育園登園の許可が出たので、久しぶりに保育園へ連れていきました。

久しぶりに先生やお友達に会えたことがよっぽど嬉しかったのか、送りのときも迎えのときも、とびっきりの笑顔を見せていました。ご飯が食べられるか心配していましたが、なんと給食もおやつもほぼ完食したと!お昼寝もいつも通り2時間くらい眠っていたと!

嬉しくて、危うく先生の前で泣くところでした。
ご飯を食べられる。眠れる。それだけのことがこんなに嬉しいなんて。

発症から1週間。
これにて、完全復活です。


感染症に備えましょう

はじめての感染症を経験して、一番に学んだこと。

感染症の重症化は命に関わるということです。

突発性発疹を経験した周りのママさんや実母の話と比較するに、今回の息子の症状は「かなり重症」だったと思っています。あれ以上食べれない眠れない状態が続いたら、入院して点滴が必要だったかもしれないと病院からも言われました。

あいにく突発性発疹は予防接種がないので、感染を避けることはできないし重症化を防ぐこともできない。重症化するかどうかはその子の免疫力の高さだったり、その時の体の状態だったりに左右されるでしょう。


じゃあどうすればいいのか?

熱が下がらないとき、食べれないとき、眠れないときの対処法を予習しておくべし。そして、必要なものを揃えておきましょう。


例えば、今回急いで用意したものたち
・氷まくら
・ひんやりタオル(病院行くときに持っていきました)
・イオン飲料、果汁飲料
・ゼリー
・赤ちゃんせんべい
・お薬用スポイト
・離乳食初期~中期のベビーフード
・おむつかぶれの薬

早めの対処で子供の負担を減らせると思います。私の対処が遅かったことも、熱が長引いた原因だったかもしれないと反省しました。必要になったら買えばいいじゃんと思っていても、子供の看病があると近くのドラッグストアにすら行くのが難しくなりますからね。備えあればなんとやら。収納がないならば服を数枚手離してでも用意しておくべし。

他の感染症なら、予防接種を受けておくこと。
予防接種は賛否両論あり私はどちらかといえば否定側の人間ですが、今回の件で、予防接種の重要さを思い知りました。(だからといってむやみに受けるではなく、不要なものは吟味したいけれど)

予防接種がない感染症対策としては、保育園から帰ったらすぐ風呂に入るとか、汚れ物はすぐ洗うとか。そういうことも気をつけてやっていこうと、改めて思ったのであります。コロナの予防にもなりますしね。


それと、ワーママ事情。
子供が感染症にかかると、有給をがっぽり使い果たします。思いがけなくバカンス状態です。仕事に戻ったら平謝りです。
保育園お呼び出し頻発はあるあるですが、そういう一時的な微熱ならかわいいもんで、感染症は強制的に長期間出勤停止になるということ。だからといって仕事を受けないわけにいかないんですけどね。予防線は張っておくべきでしょう。


と、小児科医でも助産師でもないど素人の偉そうな助言ですが、少しでも参考になっていたら嬉しいです。
読んでくださってありがとうございました。

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