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「好きを仕事に」と決心するまで

どうも、オーナーの西澤(嫁)です。

以前、夫が「私が宿泊業に惚れたわけ」という記事を書いておりましたので、今回は私バージョンを。

まだ読まれていない方は是非こちらも合わせてお読みください☟

私が人生のテーマの一つに「好きを仕事に」を掲げたのは大学生のとき。私にとっての「好き」とは”旅行”。とは言っても、子供時代にはあまり旅行にでかける家族ではなかったし、19歳のときにフランスへ訪れるまでは海外にも行ったことがなかった。

今回は、そんな私が旅行に魅力を感じていくようになった理由。そして就職活動をするまでに、将来の生き方を考えるキッカケをくれた人たちとの出会いを。

導かれるように決めた大学受験

小学校の6年間、英語を習っていた私。中学も高校も英語の成績は常に安定していて、「大学は英文科に行って、将来は英語の先生にでもなるか~」と、なんとなくずっと思っていた。でも大学受験が近づくにつれて、「大学行ってまた本格的に英語勉強しだしたら、逆に英語キライになってまいそうやな〜」とふと感じた。

「それなら伸びしろがある方に賭けてみるか!」とそんなノリで、当時欠点を取っていた世界史にすべてを託すことに。いま思い返しても我ながら、「よくぞその判断を下した!!」と感心する。

なぜなら【文化歴史学科】という、いかにも英文科より人気のなさそうな、マイナーな学科を狙うことになったから。まぁでも、欠点取ってたわりに西洋史には結構興味があったし、周りの人が誰も受けへん学科は逆におもろそうやん!と呑気に思っていた。

でも現実にはセンター試験の直前模試の結果も、英語が9割に対して世界史は3割。よくもまぁこんな状況のヤツが英語から歴史に思いっきり舵を切ったな!と、その日はもう笑うしかなかった。友達にイジられ、自分でも自虐的に爆笑しながら家に帰って、家でもう一度結果を見たらやっぱり不安でちょっと泣いた。

ギリギリまで予断を許さない状況だったものの、やはり狙い通り!英文科より競争率の低い【文化歴史学科】で無事に第一志望の大学に合格し、希望通り西洋史学を専攻。

まさに導かれるように文化歴史学科に入学し、西洋史を学び、ヨーロッパに大きな憧れを抱くようになった。ここから私は”旅行”そして”観光”にのめりこんでいくことになる。

こんなおばはんになりたい〜モトコとの出会い〜

冒頭でお話したように、19歳のときに行った初海外はフランス。このとき、パリからモンサンミシェルへの1日ツアーを担当してくれた日本人の現地ガイドのおばはん(あだ名は”モトコ”)に出会った。本名は知らない。ただ、高校時代の担任【モトコ】に激似だったので、勝手にモトコと記憶している。

モトコはもちろんフランス語ペラペ~ラで、パリのこと、モンサンミシェルのこと、何の質問をしてもすぐに答えてくれた。しかも、ものすごく楽しそうに。モトコはフランスという国が、そして人と話すことが大好きらしい。この人にとってこれは天職や…

「おばはんになっても好きなこと仕事にしてて、キラキラ輝いてるってかっこええなぁ…」それと同時に、私もこんなおばはんになりたい!!と強く思った。

大好きなマリーアントワネットを感じにフランスへ行ったのに、まさか日本人のおばはんに大きな影響を受けて帰国するとは。予想外の出会いだった。

”旅行”の楽しさを知ってしまった

教科書で勉強していたフランスの歴史、写真で見ていた風景や建築物。実際に行って自分の目で見ると、なんと言葉で表現したらいいのか分からない、「うぉぉぉぉぉぉすげーーーーー」の連続だった。英語やフランス語、そして身振り手振りを駆使して過ごした毎日がただただ楽しかった。

たった一週間のフランス旅行。”たった一週間”という期間が、自分の長い人生において一生忘れることのない特別な時間になる。

そして一度きりの人生、後悔のないように楽しく、できるだけ好きなことに時間を費やしていきたい。そう思うようになっていった。

たった1泊の旅行でも、楽しい期間はすごく長い。まずどこに行くか計画しているとき。どこに行って、何を食べて、何の列車に乗って、どこの宿に泊まって…とガイドブックやパンフレットを見ながら考えている時間がまず楽しい。

そして、実際に旅行に行っている時間はもちろんピークに楽しい。

旅行から帰ってきたら写真を見返し、思い出をまとめ、旅先でのエピソードや自分で体験したオススメ情報を誰かに共有する。その時間がまた、たまらなく楽しい。

次はどこに行こうか…ここに行くためにまた勉強や仕事を頑張ろう!そんな気分にさせてくれる。

believe your トリハダ?!〜高橋歩との出会い〜

大学で仲良くしていた先輩たちがみんなスーツを着て、特にやりたいこともなく一般企業の面接を受けに行きだした。「なかなか好きなこと仕事にできる人っておらへんよ。」と、多くの人がそう言っていた。

でも自分はどうしても好きなことを仕事にして、楽しく生きていきたかった。夫も以前に記事で話していたが、時を同じくして当時の私も自己啓発本を読んでいたし、これまた同じくヴィレッジバンガードで旅系の本を探しては読み漁っていた。

特に高橋歩さんの本は何冊も買い集めて、部屋の本棚に並べてはそれを眺めてニヤニヤしていた。東京のお台場で開催された「旅祭」という謎のイベントにもはるばる関西から参加して、彼にサインをもらった。

自分の好きなことをやり続けている。そして責任を持ってそれを仕事にしている。そして大好きな人と結婚し、子供も2人いる。好きなことでしっかり稼いで家族を養い、世の中のためにも活動している。

「好きなこと仕事にしたらさぁ・・・」なんて言うてる人たちは、それをしたくても勇気と覚悟がないだけやんか!!

高橋歩さんの本に書いてあった「believe your トリハダ!!」という言葉が当時20歳の私の脳に衝撃的に刷り込まれ、私は自分の直感を信じて生きていくことを決めた。

とは言っても、高橋歩さんみたいに世界一周したり、バックパッカーになったり、そういう風になりたかった訳ではなく。ただただ、好きなことを仕事にしたい。自分の好きなことで稼いで、社会の役に立ちたい。そして同じような価値観で生きている人と、人生を歩めたらな、と。

さて、まずは何の仕事に就こうか…何からスタートさせようか…翌年に就職活動を控え、私は将来のことをここから真剣に考え始めた。

おわりに

10年以上前のお話なので、ものすごく大学生らしいなーー!!と、懐かしく思います。アラサー同世代の方々の中には、同じような影響を受けた方も多いのでは。

大学生という大切な時期にどんな体験をするかがいかに重要だったかということを改めて感じます。このときの思考をベースに今の自分がありますし、きっと今後もブレることはないだろうと思います。

ここで掲げた「好きを仕事に」というテーマを胸に、就職活動を経て大学卒業、会社員時代、そして宿の開業で独立…と進んでいきます。

そのお話はまたの機会にお話できれば…
最後までお読みいただきありがとうございました✌︎

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