見出し画像

自由研究

もうすぐ夏休みですね。
コロナを気にせず(いや、増えてるから気になるかも)に、今まで通りの夏休みが送れるといいですね。
ボクは、講演等で全国あちこちにおじゃまします。各地で色々な人にお会いできるのは本当に楽しみです。ちなみに、つい最近コロナにかかったので、抗体は万全です!(笑)

さて、夏休みといえば自由研究。ボクは最近ちょっと自由研究の人っぽくなってます。自由研究の本も3冊も出させてもらっています。って書いてから、思い出しました。去年の10月に3冊まとめて出してた(笑)なので6冊です。

自由研究ですが、みんなが嫌がってる宿題なんだよね。

この問題はどこにあるのか考えてみます。
まずは、研究テーマが自分ごと化していないということ。
そもそも、研究したいと思っていないので、自由にやっていいと言われても困る
さらに、研究テーマが「自由」なのではなく、研究自体が「自由」になり、旅行に行ったあとに写真を集めて、旅行自慢の旅行記が作成されたり、昆虫をひたすら集めて、足りない昆虫はデパートで買って、それを釘に挿してかざってたり。
なんのコンセプトもないピンボールとか。ただ作るだけ。
挙句の果てには、自由研究キッドなるものを購入し、説明書に従って作るだけ。いやいや、「外注」して、出来上がり作品を購入するなんてこともあるらしい。これだけ、やらされてたり、やらなきゃいけないばかりだとそりゃつらいわな。

なにかについて調べたりするのって、本来は面白いのにね。自分ごと化してれば。例えば、ボクみたいなオッサンが同級生とかと飲むと、大体病気の話がテーマになる。「高血圧にはコレを食べるといい」「寝る前にコレを飲むと目覚めがいい」「あのサプリは疲労に効く」などなど、みんな自分の知ってる健康知識を発表し合う。
なんでこうなるか?
病気が「自分ごと化」しているからです。
中年になって健康診断の数値が良くなかったり、目覚めが悪かったり、疲れが抜けにくくなったり。自分が直面したから必死に調べる。そこで得た知識をおそらく同じように困っているであろう友達にシェアしたい。そういう気持ちで発表しているわけだから、いってみりゃ中年の居酒屋トークは自由研究発表会とも言えるわけだ。

さらなる原因としては、「研究の仕方」を学校で教えてないもん。
ボクはアメリカで修士をとったんだけど、研究論文の書き方、研究の仕方みたいな授業が大学院の最初の授業で、その授業が最初の単位わけです。
先生方の中には論文書いたり、学会で発表したりする人もいるけど、それは一握り。研究論文なんて大学4年以来だぜ!って人がほとんどじゃないかな。しかも、なんとなく、ゼミで過ごしてそのままの勢いで書きました!となりますよね。

はい。ボクも学部のときはそうでした。意味も分からず(当時は必死に調べたつもりでいた)、研究してる感に満ち溢れて卒業論文を仕上げたという思い出があります(笑)卒業以来その論文を読んでいないことも書き加えておきます(笑)

そう、教える先生も、研究ってどうやるんだ?みたいになってるわけです。

なので、とりあえず子どもたちには、研究のやり方を教えてきいます。はい、大学院時代に最初の授業で学んだ研究の仕方です。

ここから先は

1,692字
この記事のみ ¥ 300

ありがとうございます!このコーヒーは新しいアイディアの香りがします!