詩:気圧ァ

夜が鉢に植わっている
石ころの密度が高まっている
はやく生えかわれ頭よ

あれは粥を塗ったような壁だ
目が押されている
目に迫ってくる壁が ぶ厚い

洗濯ものが寝返りをうつ
りんごの皮の汁が垂れる
排水ラッパの音楽工場

4分33秒は
4分33秒よりも長い

生えかわれ頭 そしたら
生える瞬間を写真に撮って
首とおでこの境目あたりを写真に撮って
君か誰かに見せたいなあ
でも 目のない私 うまく撮れるか心配だ
ただただそれが心配だ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?