空き家を整える 〜親の移住と、家族の記録#13〜
移住先の物件が決まり、両親は再び元気を取り戻した。ゴールの見えない物件探しにやや疲れ気味だったのが、俄然やる気になったようで安心する。
正式な契約も、ご近所への挨拶まわりも、移住サポート制度担当のSさんが着いてくれているので、その点でも安心だった。
両親が購入した空き家の持ち主は、もともとこの町が気に入って家を建てた人だった。事情があって数年で転居することになってしまったのだが、しばらくは売る気になれず、時々様子を見に訪れていたという。そんな想い入れのある家を手放す決断をし