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『エルム街の悪夢』①_100日後にZINEをつくる、15日目


1、2、フレディがやってくる
3、4、ドアに鍵をかけて
5、6、十字架を握りしめ
7、8、夜じゅう起きていよう
9、10、もう二度と眠らない

『エルム街の悪夢』なわ跳びの数え歌

『エルム街の悪夢』を観はじめる。
U-NEXTで字幕しか配信されていなくて残念。
数え歌も、フレディの声も、日本語で耳に残ってる。

『エルム街の悪夢』1984

子どもの頃一番怖かったのは「フレディ」だった。
赤と緑のセーター、焦げ茶の帽子にナイフの鉤爪。
眠ると夢の中に殺しに来る怪物、なんて怖すぎる。
男の子がコミックの世界に入ってペラペラ人間のままフレディに切り刻まれるシーンとか、今でもはっきり覚えてる。


フレディはぺろぺろおじさん


記憶の中のフレディは全身やけどの怪物だったけど、オープニングを観たら彼の手はつるんときれいだった。(しかし歯はきたない)
しかもあの爪ナイフ手袋はまさかのDIY。手先が器用なフレディ。

悪夢を観て叫び起きるティナ、
娘の部屋に様子を見に来る母、
「ベッドに戻れよ」と母を呼び戻しに来る男、
ティナのパジャマが切られているのを見て「爪を切りなさい、二度と許しませんよ」といってドアを閉める母。

開始5分で色々と言いたい。

なんでアメリカンホラーにはカップルのイチャイチャとベッドシーンがつきものなんだろう。
恐さを引き立てるスパイスのつもりなんだろうか。
それとも恐怖と性愛のコラボに何かひみつの効果が隠されてるんだろうか。


謎に元気なシンセサイザーのジャカジャカピュンピュン音楽が流れるなか、フレディがナンシーをゆっくり追いかける。
行き止まりまで追いつめたところで、「やめて!!」と言われたフレディはなぜか高速で舌をぺろぺろぺろぺろ―
それに合わせて電子音もピロピロピロピロ・・・

ええ?これはアドリブ?演出??
フレディ、あんた冷徹な殺人鬼じゃなくて下品なおっさんだったのか。

ナンシーはここから7日間眠らない

再度入浴中にフレディに襲われて溺れそうになり、寝るもんかと半目で頑張るナンシーが部屋で観ているテレビがまさかのホラー。強い。

そしてここで気づく。
あれ?ナンシーの彼のグレンてジョニーデップ?
(調べたら彼のデビュー作品だったみたい)

フレディのからだの中にいるワームとか、ティナの死体の口からでてくるムカデとか、うなぎみたいにでかいミミズとか、虫の使い方がアメコミ調なところはとても好き。気持ち悪いグミみたい。

ティナ殺害の容疑で捕まっているロッドのもとに忍び寄るフレディ。
留置場のドアをそっと開けて入り、柵を通り抜けてベッドに寝ているところに近づいていく。
「ドアを開けたり閉めたりもできるけど、通り抜けの術も使えるよ!本当は瞬間移動もできるんだけどね!」ってフレディの声がわたしの心には聞こえる。

ティナとかナンシーはおびえさせて楽しんでるのに、ロッドは寝てる間に首を絞めてあっさり殺された。
男を追いつめて楽しむことはしないらしい。
フレディは結構ひいきする。

どうしよう、半分まで観ても怖さを味わうヒマもないくらい面白い。
なによりも、あのチープなシンセ音を全く覚えていなかった自分におどろく。

明日へつづく

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