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ぼやぼやとひとりごと

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#言葉

ヤギの目になる荒ぶる魂_100日後にZINEをつくる、81日目

「お前が言うなよ」 と他人に対して思うことが、よくある。 人の粗を探すスキルがずば抜けて高いため。 元旦にテレビをぶっ叩いてイヤホンジャックをぶっ壊した夫が、意気揚々と話しかけてくる。 このあと彼は「ありがとうって言って!」と続け、いつも通り、妻からヤギの目で見つめられる。 昨年、苦労を共にした相手をねぎらっていた。 わたしも彼女の両親を中心としたパニック騒動に巻き込まれ、えらく消耗した。 それでも、家族の一員として当事者である彼女と、他人であるわたしの精神の疲弊度合

息子、言葉狩り星人になる。_100日後にZINEをつくる、79日目

こんなことがあった。 子どもたちと、ドッキリ番組を観ていた。 男性芸人と女性俳優が仕事中に、スタジオで停電が起きる。怯える女性に寄り添われ、芸人がウハウハしているところで電気がつけば、密着していたのは、じゃーん!男性ADでした!という、面白ポイントのわかりにくいドッキリ。 突然の停電により、「こわい」としがみつかれた芸人。女性だと思っている相手の手を握りしめる際、5本の指をからめて<お姫様つなぎ>をした。あわよくばそこからキスへと持ち込もうとする芸人の動きもひっくるめて、

発言者の責任_100日後にZINEをつくる、74日目

朝ごはんの片付けをしていると、ニュースを眺めていた息子に突然言われる。 「ママさあ、40才は若くない!って言ってるけど、50になったら、40は若い!って言うよ。」 うん。その通りですね。 わたしは励まされたのか。 老いを言い訳にするなと喝を入れられたのか。 息子の中にも色んな想いが渦巻いていて、母であってもそれはわからない。 子どもからの言葉は、時に天からのメッセージのように胸にすとんと落ちる。 わたしも子どもたちのように、どう思われたいとか、こう感じさせたい、など考

8月の、反省しているわたし_100日後にZINEをつくる、39日目

いつもきっかけはささいなこと。 相手からの言葉にわたしをコントロールする意図を感じとると、耳鳴りがする。 全身がピリピリ放電しだす。 結果、反射的に力加減をしない言葉を投げつけてしまう。 思い返せば、牽制と称して「私から殴る」パターンが度々ある。 意図や要求を嗅ぎ取った(と思いこむ)わたしは、支配しようとする(と思い込んでいる)人相手に腕をぶんぶん回してタックルする。 「言い方は大事」って人には何回も言いながら、いつまでも言い方を大事にできないわたしに凹む。 わたしに怒