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ハウスボウラーのための④       神奈川県全ボウリング場比較研究 ④ ラウンドワン編

この記事では、神奈川県のボウリング場のうち、ラウンドワン5場を紹介します。ラウンドワン以外の川崎・横浜・横須賀地域は①の記事を、湘南・西湘地域は②の記事を、相模原・県央地域は③の記事をご覧ください。

ラウンドワン はじめに


全国に99店舗、神奈川県に5店舗と、いずれも最大の規模を誇るのがラウンドワンです。ラウンドワンではほとんどの店舗で同一のサービスを行っており、ほぼ同一の料金体系を組んでいることもあり、まずは共通の部分をまとめて記載します。
ですが、やはり5場それぞれの違いというのも存在するため、それぞれの場についてはこの項目の後半で説明します。

ラウンドワンで共通のこと

ラウンドワンは、ゲームセンターやカラオケなどとも複合しているアミューズメント施設ですが、もともとボウリング場から拡大してきた会社です。店名のロゴにもボウリングピンがモチーフとなっているように、ラウンドワンの店舗には必ずボウリング場が設置されています。

営業時間は、基本的に日曜日~木曜日は翌朝6時まで、金曜と土曜はそのまま次の日の営業に移るという形で、要するに平日の朝の時間のみ営業していないところが多くなっています(㉘高津を除く)。

ラウンドワンの1ゲームのプレイ料金は、沖縄を除きほぼ760円となっています。ラウンドワン以外のボウリング場は県内の東西でも料金が大きく異なりますがラウンドワンは同額なので、特に㉛湘南平塚では相場が高く感じます。

ですが、2ゲームからパックになり、その料金は1400円ほど。3ゲーム目以降は、従量で支払う場合は1ゲーム480円ずつの加算となります。

それよりも大きいのは、投げ放題パックがどこででも導入されているということです。ラウンドワンの投げ放題パックは、⑤ハマボール・⑮X-BOWLのような数時間の一定時間制、㉔厚木プラザボウルのような最大ゲーム数が決まっているわけではありません。
基本4ゲーム以上(㉚横浜駅西口以外は、平日は5ゲーム以上)保証で最大では翌朝6時に到達するまで投げ放題。終夜営業日に深夜スタートの場合で朝6時時点で10ゲームに到達していない場合は10ゲーム目まで投げられるというルールです。
ただし、待ち時間が発生すると、ゲーム開始時間が早い人から終了(ただし、これが最終ゲームですと第1フレーム開始時に表示され、常識的なプレイをしていれば最終フレームまで投げられる))というルールになっています。従って、混雑しない時間帯に行くと、相当凄いゲーム数投げられるんです。

投げ放題パックの通常料金は、2380円または2430円となっており、4ゲーム分の料金とほぼ同一となっています。
ですが、さらにラウンドワンのクラブ会員になると、そこから200円割引になります。この会員の年会費は300円なので、1年で2回投げ放題パックを利用するだけで元が取れます。入らない手はないと思うのですが、意外と入っている人が少ないのは気になります。

なお、これだけでも安いのですが、平日は朝5時~11時、土休日は朝5時から10時のゲームスタートの投げ放題パックは通常1780円、クラブ会員1580円の朝割が適用になります。混雑が発生しなければ、この料金で翌朝まで投げ続けられるのです!たくさん投げ続けられるという点で、県内の他のボウリング場では難しいことがラウンドワンでは実現できます。


左側はマイボウラーレーンとして映像が固定されている

ラウンドワンのオートスコアラーは、SLS製で統一されています。これだけ県内でいろいろなオートスコアラーを見てきましたが、最大シェアのラウンドワンが全国で同じシステムを入れているので、メーカーにとってこれほど嬉しい顧客は他にないでしょう。
SLSらしく、⑳相模ファーストレーンでも見られるピン上の大型モニターが、ラウンドワンではフル稼働しています(ただし、各店舗のマイボウラー向けレーンでは、気が散らないように固定画面)。

各レーン個別のスコアモニターももちろんあります。ここでのストライク等の演出のデフォルトは、「コカ・コーラ」「コカ・コーラ(シュワシュワVer)」「ダイナソー(子供向けなアニメーション)」「キャンギャル」の4種類です。キャンギャルについては、⑦アカフーボウル、⑳相模ファーストレーンのスロット当選時に出てくる人物が登場し、SLSの装置なんだなということが認識できます。
ですが、ラウンドワンではアーティストとのコラボ企画として、期間限定で限定のストライクなどの画面を出せます。テレシステムズ→SLSらしく、1ピン残りの映像も。コラボにおいても、フォースやパンチアウトという激レア画像が用意されていることもありますね。

なお、現在のラウンドワン専用のオートスコアラーになる前は、⑮X-BOWL小田原、⑯コロナキャットボウル小田原と同様の、テレシステムズ→SLS汎用のデザインの画面だったようです。

そして、ラウンドワンにしかない機能として、オンライン機能の「ラウンドワン LIVE」というのが用意されています。基本で全部で9の機能がありますが、そのうち2つを紹介します。

・キャッシュバッククエスト
自分と、もう一人全国からマッチングした2人が協力して、モンスターを倒すゲーム。スペア・ストライクは大ダメージとなります。毎正時からスタートし、モンスターを倒した先着で抽選に参加でき、1等が出れば1000円のキャッシュバック。4等でもクーポンがもらえます。もう一人の相方がいるため、自分の実力にかなりプレッシャーを感じますね。

・バトルボウリング
50円相当のバトルポイントを用い、1対1でボウリング対戦。勝利すると敗北した相手のバトルポイントを奪えます。年間/月間勝利数・勝率などが、全国・または店舗で1位になると賞金がもらえます。
ただし、バトルボウリングは店舗を移って行ってしまうと、それまでの成績が無くなってしまいますので、通うラウンドワンの店舗がいつも同じという人しか使えないようです。

ムーンライトストライクゲーム

さらに、ラウンドワンでは、店舗内の全レーンが一斉に参加することになる「ムーンライトストライクゲーム」が実施されます。1時間に2回~2時間に1回くらいのペースで突然始まるこのゲーム。各レーン次の手番のプレーヤーが挑戦者となり、中学生以上の男性の場合はストライク、女性と小学生以下男子の場合は9本以上倒すと、ムーンライト達成となるものです。ですが、この時レーンの照明が落とされていて普段の感覚では投げられない。その中でストライクを狙うことになります。
まあ、暗くできるボウリング場は⑤ハマボールなどありますし、外国ではそれが当たり前というのもあるのですが。
このムーンライト達成の賞品は、店内指定のプリントシール機の無料利用コイン、または10枚集めると100円引きになるクーポン券です。前者と後者でずいぶん価値が違うように見えますが、友達と一緒の時にもらって嬉しいものと、ボウリングを1人で極めたいときにうれしいものとの違いということでしょう。
なお、ムーンライトストライクゲーム時も、プレー中のスコアには普通に反映されます。

このようなたくさんの遊びができるラウンドワンですが、日本ボウリング場協会に加盟し、5場全てがJBC公認競技場となっている一方、神奈川県ボウリング場協会には加盟していません。

オイルコンディションについては、マイボウラー向けレーンと一般レーンで分けられていて、マイボウラー向けレーンではさらに全国の店舗で共通の8パターンほどの中から2パターンが塗り分けられています。このような塗分けも他のボウリング場では見られません。また、オイルの塗り直しは18時(㉛湘南平塚のみ19時)と決まっており、夕方が最も濃いとされます。

なお、スコアシートについては、基本的には印刷されずアプリで確認するように言われます。どうしてもと頼んだ場合は印刷されたものがもらえますが、スコアシートのデザインはSLS標準のものになっています。

なお、このアプリでのスコアシート確認については注意が必要です。そこで残るデータは、前回来店時 、過去10ゲーム、これまでの最高得点ゲームのいずれかとなり、基本的には2回以上前のプレーデータが残らないことになっています。ずっと保存されるものだと思っていたのでデータ消えてビックリ。次に来店するまでに、PDFでダウンロード保存する必要があります。

それでは、ここからは各店舗それぞれについて紹介します。

㉗ラウンドワン スタジアム川崎大師店

京急大師線で、川崎大師駅からさらに東に進んだ大師橋駅から徒歩5分ほどの立地にあるラウンドワンです。スタジアムというのは、ボウリング・ゲームセンター・カラオケなどに加え、様々なスポーツで遊べる「スポッチャ」を併設していることを指していて、神奈川県では唯一スポッチャのあるラウンドワンとなっています。

川崎駅前からは送迎バスが出ています。駐車場は無料です。

市外と繋がる鉄道路線が最寄ではないためもあるのか、県内の店舗の中では比較的すいている印象で、アプリで混雑状況を調べても待ち時間が最も短いことが多いです。

1フロア40レーンあって、ラウンドワンの中ではボウリング場についても県内最大規模です。
この店舗の特徴として、県内5場で唯一ボウリングフロアの後ろが窓になっているため、昼間のプレイの場合、ムーンライトストライクゲームの時に完全に真っ暗にならないため、他のラウンドワンより達成難易度が易しくなっています。

県内のラウンドワンで唯一、レーキに「SPORTS ENTERTAINMENT」と表記されている

ここのオイルは多かったです。そして、ピンがとても軽く、左右に飛ばすのも強くいきますし、わずかな衝撃でも倒れてくれます。このピンの倒れやすさというのは慣れたボウラーでも気づくほどで、ラウンドワンの特徴との一つになっています。倒れやすい方が盛り上がるから…?
とはいえ、公認レーンのわけですから、真相はどうなのでしょうか?

㉘ラウンドワン 高津店

東急田園都市線の高津駅から徒歩5分ほどのラウンドワンです。23区内からも2駅という立地なので、商圏は東京都内まで跨っています。
この高津店は、県内のラウンドワンで唯一、平日の朝も営業し、週7日24時間休みなしの営業時間となっています。
駐車料金は店舗を利用していれば無料です。

高津店は2フロアで36レーンの設置です。フロアの中央に柱が立っていますね。

高津店のオイル量は㉗川崎大師ほどではないですが、標準と比べたら多く感じ、やはりピンの飛びは相当良かったです。

㉙ラウンドワン 横浜綱島店

横浜市港北区にあるラウンドワンです。東横線の綱島駅からは徒歩10分ほど、少し駅から離れている立地です。

このラウンドワンがあるのは複合施設で、ラウンドワンは1階と4階です。4階がボウリングフロアとなっていて、受付の階にレーンがあるのは県内では他に㉛湘南平塚のみとなっています。ここには36レーン設置されています。

ラウンドワンは、遊び目的の人も多いため、どうしてもマナーの悪さが気になるところなのですが、綱島ではラウンドワンの中では比較的いいマナーだったと思います。隣駅に慶應大学があるということも影響しているのでしょうか?

ここのレーンは、㉗川崎大師・㉘高津よりもさらにオイルが少なく感じました。ピンに当たった後、飛んでくれることも多いのですが、滑って倒れないというシーンも見られ、ちょっと難易度は高いかもしれません。

㉚ラウンドワン 横浜駅西口店

横浜駅みなみ西口から徒歩5分の、県内最大の繁華街の真ん中という立地のラウンドワン。ゲームセンターとしても横浜駅前の中心的な店舗の一つです。
横浜駅前という立地ながら、施設に隣接して駐車場も用意され、ボウリング利用者は3時間まで無料となります。ただここにたどり着くまでの道路は一方通行が多く、人通りも多いので運転は慎重さが必要です。

⑤ハマボールからの距離も近い横浜駅西口店には36レーンあります。県内唯一、3フロアに跨るレーンを持っています。これを生かし、真ん中の5階をマイボウラー向けとして分けています。
私もこの時は5階に案内されました。ですが、この5階ではなのか、他の階もなのかは分かりませんでしたが、ストライク等の画面変更の選択ができず、その時点でコラボをしていたアイドルの画面に変えることもできませんでした。その一方で、スペアファインダーの表示が出ます(テレシステムズ時代からの標準的なものです)。

そのマイボウラー向けフロアであったものの、午前中朝割が効く時間でもオイルがとても多く、しかもピンがほんと都合よく飛びました。そのおかげで、私の自己初めてとなる200点超えをラウンドワン横浜駅西口で達成できました。他のゲームでもストライクをたくさん取れて…これが実力でできたのかレーンの特性でできたのか、ちょっとそこをかえって気になってしまいます。

横浜駅前は、意外と午前中・朝割の時間は人通りが多くありません。ですので、その時間帯では案外穴場となる店舗です。

㉛ラウンドワン 湘南平塚店

平塚駅から北に約1.5km、ららぽーと湘南平塚の3階にある店舗です。横浜市・川崎市以外では唯一のラウンドワンということになります。
平塚駅からは距離がありますが、ららぽーとへの循環バスが多く運行されています。
ここのららぽーとの駐車場は無料サービスにも最大時間が設定されていますが、ラウンドワン利用時の最大サービス時間はホームページには記載されていないのですが、投げ放題が終わってフロントに駐車券を出せば、その時間プラスαで無料で出すことができるようです。

1フロアの中にゲームセンター・カラオケ・ダーツ・卓球と全てがあることもあって、ボウリングは22レーンと神奈川県内のラウンドワンの中で最も少なくなっています。しかしながら、近隣店舗からも距離があり、静岡県東部・伊豆地方も商圏に入ることもあって、県内5店舗の中で最も混雑が激しいです。朝割スタートの5時台・6時台、朝割滑り込みの9時台、それから深夜になっても混んできます。

また、ショッピングセンターで上の階も駐車場であるためか、かなり太い柱が6レーンごとに立っていて、ピン上の画面もその柱ごとで途切れ途切れとなっています。

また、ここはアプローチ後方がゲームセンターという構造になっているため、ムーンライトストライクゲーム時もゲームセンターからの光で投げるところは結構明るいです。ただしゲームセンターは深夜24時で営業終了となるため、それ以降は暗くなります。

そして、ここ、最初行ったときはオイルはかなり多く感じたのですが、何度か行っていると今度は少なく感じたりと変動の激しいコンディションです。
ピンの重さのイメージが他のラウンドワンと大きく違って重たい感じで、ピン飛びしたピンが7番と10番は倒せるのだけど4番と6番が残ってしまったりしていました。また、ちょっとの衝撃でも踏ん張ったり、ピンずれが大きく起きたりもします。ラウンドワンと言ってひとくくりに出来ないところもあるんですね。

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