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2024/7/3 チクチク言葉にすら気持ちくなる
父にお前にやってるラップを聞かせてくれとLINEがきた。
ある種の危機だった。
ラップらしきものをやっている。かれこれ8年ぐらいそのような活動をしている。
MCバトルらしきものにも出たし音源らしきものをCDらしきものにして売るらしきことをしたこともある。
私はラッパーらしきものになった。
しかしラッパーにはなれていない。
これは覚悟の差だと思う。巧拙は関係ない。
「俺はラッパーだ!」と言いきれるやつこそがラッパーなのだ。
ラップやヒップホップという文化への参加意識。
かっけえ!俺もそうなりてえ!俺もなる!
この意識がないといつまで経っても『ラッパーらしきもの』を脱却することはできない。
私には当事者意識も参加意識もない。レペゼンもリスペクトもない。
そもそもラッパーらしきものを脱却したいという気持ちがない。
らしきもの。いいじゃないか。お前は永遠にらしきものだよ。
自分はそれでいいのだが、他人に説明する際にぴったりの言葉がなくいつも困っている。
結果周りにはラップをやっていると説明していた。
これはそのツケだろう。
けれど他人にお見せできないものを発表してきたつもりもない。
ラップらしきものだが十分考えた上で制作したラップらしきものだ。そこに恥ずかしい気持ちはない。
「YouTubeにあげてるのはこれだけかな」
私は一文とURLを一緒に送信した。
らしくないものにはらしくないなりの覚悟があるのだ。
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それから3日経つがまだ返答がない。
危機はまだ続いている。
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