「中国広告紹介」求人広告から企業イメージUP?若い人を囲い込む戦略とは
皆さんこんにちは! ぬるぬるのりゅうです。
中国では、毎年3月4月は例年広告の出稿数が比較的少ないことから、広告業界のオフシーズンと言われています。
一方で、日本と同じく中国も転職が多い時期であるため、この時期にこそ、人材確保の視点から、多くの企業が求人広告に力を入れます。
その中で、資金力の乏しい中小企業やベンチャー企業は自社の魅力をどのような形で伝えていくべきか、広告のクリエイティブ力が試されています。
ここ数年、中国のSNSでは、「00後整頓職場(2000年代生まれの人が職場をよくする)」というハッシュタグがとても流行しています。
80後(1980年代生まれ)や90後(1990年代生まれ)の場合は、生活のことを考え、たとえ不条理なことがあったとしても、何も言わないケースが多い一方で、00後はそれに妥協しない姿勢を見せました。
それをきっかけに、転職する際には給料だけでなく、
労働環境や仕事のやり甲斐など様々な面をチェックするようになりました。
このような状況の中で、最近私がハマった広告をご紹介します。
fudi「2023年度求人広告」
こちらのfudiとは、2021年に設立された会員制スーパーで、北京を中心に展開しています。
今年の求人広告は、SNSで発信されたときからとても話題になり様々な人が注目して見ています。
広告をみてみると、仕事に対して若い人がありがちな悩みを題材にして自社のスタンスやビジョンを伝えていくというものになっています。
このようなダジャレとか寒い比喩を入れたキャッチコピーが、シチュエーションごとに合わせて、何パターンか存在しています。
「よその職場ではありがちな不条理なことをfudiはしない」というコンセプトを若い人に訴えてかけています。
2021年に設立されたばかりの会社で、知名度があまり高くない中、
この動画を通して「面白い会社」「こういう会社で仕事したい」などの声が上がり、SNSでは大変評価されています。
これを機にfudiの求人情報だけでなく、どのようなスーパーなのか、というビジネスに対して興味を持ったユーザーも大勢出てきています。
日本以上に競争が激しい中国市場において、新規参入企業として、商品やサービスばかりを訴えても、その効果は限られるかもしれません。
商品やサービス自体ではなく、違う側面からブランディングをすることにより、本来伝えたいことを伝えられることもあるのかもしれません。
また、今回ご紹介したfudiの動画がバズった最大の理由は、若い人の笑いのツボやセンス、すなわちユーザーのペルソナを十分に理解した上でのクリエイティブであるという点です。
皆さんもぜひその点を意識して、中国向けの情報発信に活かしていただければと思います。
中国人が日本人のインサイトを100%理解することが難しいように、日本人も中国人のインサイトを100%理解することは難しいと思います。
そんな時は、ぜひ“ぬるぬる”へご相談ください!
お客様の課題を解決させていただきます!
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