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LOVEとは「トナカイ」という意味です!

LOVEという単語をご存知かな?
そうかそうか。知っているのか。
それでは意味も知っているかな?
そう、「トナカイ」だ。

もちろん、トナカイという意味ではない。風が吹けば桶屋が儲かるように、様々な事象が重なった結果として今では「トナカイ」という意味だ。



我々人間は愛することを禁じられた。しかし本能的にそれを抑えることは非常に厳しい。そこで、愛のことを「トナカイ」と呼ぶこととした。「トナカイする」は愛すると同義である。「トナカイする」ことは禁じられてはいないため我々は普段どおりの生活を送っている。



ある日、「トナカイしあった」仲の男女が言い争いをしていた。男が他の女と「トナカイる」予定だったらしい。これは不貞行為に当たる可能性がある。しかし実際には何も行動を起こしておらず予定だけであったため男は無罪を主張している。

これである。これが醜いのだ。だから、我らは人間に対して制限をかけたのに。愛することを止めたというのに。



また数日後、呆れはてた顔の神様が「トナカイる」ことの禁止。ならびに類似行為の禁止を宣言した。自覚を持った上でしばらく愛する、「トナカイる」ことをすると急死するらしい。
人は怯えた、だが。



人間はこれまでと変わらず生活している。人は人へ愛を持って接している。大きな愛を持って人に接している。しかしこれは無自覚なのであった。愛するということは意識的にやることではなく、あとから見るとやっていたというパターンが多いようだ。

要するに、自覚なしに人は人を愛するのだ。

愛があったと気づく時、それは死ぬ間際。人生の振り返りをしたときに愛していたと気づくのである。
その時、人は穏やかにスッと息を引き取る。



神の思惑とは別の結果が待っていた。しかし、神は満足そうである。自身の学びにもつながったと感じているらしい。

神が人間を「トナカイる」時。それは胡椒をふるようにたやすく何気なく行われている。

気持ちとしてのお金は時に人の気持ちをより良くします