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別れは必ず訪れる。

調査兵団に入った時から別れの日々だ。

でも… わかっているだろ?

誰にだっていつかは、別れる日が来るって・・・

とてもじゃないけど受け入れられないよ

正気を保つことさえままならない

辛い… 辛いよ 分かってる。

・・・それでも、前に進まなきゃいけない・・・

                           by.ハンジ・ゾエ

~進撃の巨人21巻~

一日一言、マンガ・アニメの名言


今日の話をする前に少しだけ自分の話をさせてください。

この度、初フォローを頂きました。 
何故フォローしてくれたのかは分かりませんが、僕のブログが人から
フォローを受ける事が出来るということが実感できた気がします。

心からの感謝を胸に、これからの活動の励みにしていきます。
フォローをしてくれた方に感謝申し上げます。


心ばかりではありますが、感謝の文を書かせていただきましたので
今日の分のブログ更新を始めます。

「死の距離感」

※個人の主観であり、僕の1つの見解だと思ってもらえると嬉しいです。

一応、ネタバレ防止としてぼかしておきますが今日の状況説明です。
ハンジ分隊長が分け合ってミカサを説得する時に言ったセリフになります。

このブログでは度々「人はいつ死んでもおかしくない」実は何気ない
日常こそ掛け替えのないものといった風な事を書いていますが、今日の
セリフもそれに近い感じの言葉になります。

ですが、今までのブログでは
「いつ死んでもおかしくないからこそ、今を一生懸命に生きる。」

「死の床についた時、悔いの無いように生きる」

のようにニュアンスとしては「死」という1つの事象を身近にとらえ
今の生活のエネルギーにしようとする。頭では理解していても実際の「死」
とはどこか距離感が遠い感じがありました。

それは想定しているのが自分自身の死である故です。
だから死に近づいた考え方ではあるものの距離感が生まれてしまいます

ですが、今日の言葉は「死」という事象を受け入れそのうえで前に進む。
そんな優しさと力強さを持った言葉です。
そして、これまでで最も「死」と距離感が近い言葉でもあります。

それは想定しているのが自分の死ではなく、身近な存在の死に直面した時だからです。

自分がいつか命を落とす時が来るように身近な人達も同じ瞬間が来ます。

「秋田犬を通して母が教えてくれたこと」

先の文章では人間ベースで書いていますが、身近な存在の死を経験できるとすれば、一部の状況を除き人間の死よりも生き物の死の方が身近です。

僕の実家は少し世間とはズレを感じる程に秋田犬を飼っています。

もちろん過去には飼っていた秋田犬との別れも経験しています。

当時の僕は「単純に悲しい、何だか分からないけど涙が出る。」
そんな感じでした。

なにか理屈に基づいて悲しむというよりはどこか本能的な部分の方が大きかったんだと思います。
とにかく「悲しい」という感情だけが心に残っていました。

ですが、僕の母は飼っていた秋田犬が亡くなる度に新しく秋田犬を飼います。 

当時の僕には不思議でした。

「つい最近飼っていた犬が死んでこんなに悲しいのに、
何故また犬を飼うのか・・・」 

言うならば

「悲しみの元凶を何故また・・・」

当時の僕には分かりませんでした。

いつしか、初めは一頭だった秋田犬が亡くなれば二頭、そして二頭亡くなれば四頭… と段々飼う秋田犬の数が増えていったんです。

そして僕は母に尋ねます。

「死んだときに悲しくなるのが分かっているのに何で犬を飼い続けるの?」

と。

すると母は少し首をかしげて答えました。

「んー、確かに悲しいけど犬がいないのはもっと悲しいからかな?」

正直、当時の僕はあまり理解できていませんでした。

ですが、僕も年を重ねて本やマンガを読むようになり、自分なりに経験を積み自分なりに知見を得て何となく分かってきました。

今まで得てきた知識たちが繋がるような感覚がありました。

今日のハンジさんのセリフも繋がる部分があると思います。

「分かっていただろ?

誰にだっていつかは、別れる日が来るって・・・

とてもじゃないけど受け入れられないよ

正気を保つことさえままならない

辛い… 辛いよ 分かってる。

・・・それでも、前に進まなきゃいけない・・・」

このセリフで言うと僕は3行目辺りで止まっていたんです。

いつもその辺で寝ていた犬がいきなりいなくなるんです。
言い訳がましいかもしれませんが子供だったんで受け入れられませんでした

ですが、母は辛いことは分かっている。
可愛がってきた犬がいなくなるのだから。悲しくない訳がない。

でも、母はまた秋田犬を飼うことで前に進んでいたんです。

さっき書いた母の言葉には続きがあります。 それは——

んー、確かに悲しいけど犬がいないのはもっと悲しいからかな?

「でも、死ぬってわかってるから死ぬ前に
本気でかわいがるんじゃん」


僕自身まだ十代ではありますが、自分の母がとてつもなく強くそして優しい人なんだと思いました。


今日は随分自分語りになってしまいましたが、ハンジさんのセリフに
一番しっくりくる自分の知っていることが母の事でした。

このブログを読んだ人に少しでも気持ちが伝わればと思います。








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