【詩】あなたのせい
あなたのせいよ
あんまり五月蠅いから 遅刻したじゃない
恥ずかしいったらありゃしない
あなたのせいよ
余計なことをするから 嫌われたじゃない
有難迷惑にも程がある
あなたのせいよ
怒られたじゃない 告げ口したんでしょ
どっかに行ってくれたらいいのに
──微睡むような涙を湛えて
あなたはさっきから鏡に語り掛けている
自戒と自傷を紙の表裏に書いて
生きるが故の痛みを噛みしめて
疲れた勢いで眠ろうとしている
そんな生き方 私だったら
大切な人にして欲しくはないの
だからあなたを守りはしない
それよりも鏡の向こうに行って
あなたのせいで傷ついた人を
そっと抱きしめてあげたいの
あとがき
昨日もつぶやいたのですが、最近うまく書いたりできない感覚があり……ひねり出した作品です。
「これ」が今一番、吐き出したかったのかというと、別にそうでもないような(苦笑)。ただ、誰に言うでもなく、常日頃、周囲の誰かに感じていることを、確かに書けた気はします。
私自身の、自戒も込めて。
誰かのせいではなく、自分のために、誰かと生きる。
簡潔な生き方って、完結するには難しい……(笑)。
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