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不定期投稿です。 たまにストーリ性が重厚なやつがあります。 テーマはわりと自由です。
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2022年6月の記事一覧

【詩】+【エッセイ】=紫陽花

あじさい 赤い欠片が散る 青い欠片が散る 紫の欠片が散る 青い欠片が散る 散った後に何が残るのか? ──雲の隙間から覗く太陽 あっちに行っては 色を吸い、 こっちに寄っては 土をくぐって。 雨に魅入られた魔性の女。 虹ほどに、自由ではないけれど。 移ろい変わっていく。 人の想いなどお構いなしに ただ そこへ一つの花を添えるだけ 「紫陽花」という女性像 上記は、学生時代の詩です。時期的に考えて、当時の私はまさに、紫陽花を眺めながら書いたのでしょう。今、記事に打ち直して

【詩】はじめての果実

ひょんっとテーブルに現れた 見覚えのないフルーツ 実らない初恋のように 一目惚れしたんだ 眺めて香りを嗅いで触れてみた なんという変態行為 高鳴る心臓にフェチズムがブッ飛ぶ 掠れた喉が潤いを求める こぼれた言葉を手紙にしたためる キスしてみたんだ そっと取り分けて緊張のヒトクチ ひどく秩序を乱す口づけは甘酸っぱく どうしようもない切なさで涙の味 とどのつまり僕は淡く広がって 未経験の君に翻弄されてしまった はじめてが溢れて過ぎていて 果実に相応しい人間なのかなんて

【詩】動脈の正義 / 正義の悪役

動脈の正義 可もなく不可もなく生きてきた 正しくいればいいと思っていた 罠にはまっては死んでしまう 生きるために強くなりたくて 悪には刃向かおうと決心した 陰口を叩く奴らにバツ・バツ・バツ 裁きの鉄槌が下る目印をつけた 不快な奴にバツ・バツ・バツ これ見よがしの論破砲を ああこれは天職 勧善懲悪は生きがい 徳を積んで幸せになりましょう 皆の者よ私に続け この世にはびこる悪を根絶しましょう 体を脈打つ正義が心に呼びかける 正しい事をしろ 正しい事をしろ 我こそはと