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さつまなる芋をちくぜんにてうゆる(3)いろんな品種を植えてみた

前回は最初に植えた時のおもひでをぽろぽろ書いてみました。
今回は、難しい品種を試してみた件について。そしてあの素敵品種がやってきます!

さつまいも栽培は、比較的素人にも易しいと思いますが、一方でいろんな落とし罠も待っています。

難しめの芋と期待の星

栽培を初めて2年目 植えた時の記録はありませんでしたが、収穫時の記録を見ると安納芋を含めていろんな種類を植えていたようです。
紅あずまは前年収穫が良かったので継続していましたが、安納芋は恐らく興味本位で購入したのだと思います。

またナフコで苗購入 今度はテープを直接土に埋めてた模様


安納芋は種子島で1998年品種登録された芋で、比較的新しい品種といえます。当時世の中にあまりないねっとり系ということで気になっていました。

一度は育ててみたくなります。

で、栽培していたのですが、安納いもの葉の茂り方が、確か紅あずまにくらべてずいぶんと控えめだったように思います。

2015年の収穫



安納いものはず

安納芋、全体的に寸法は控えめでした。実はこれくらいのサイズは焼き芋ではむしろ重宝するんですけどね。市販するとなるとこのサイズではどうしようもないでしょう。
そして量も植えた分に比べると大したことがありませんでした。

シールは安納いもになっているけどこんなには採れていないので金時いも?

いろいろと怪しいところはありますが安納いもはこんなに採れていたはずはないので消去法で金時いも(鳴門金時)でしょう。


紅あずま

そして写真の記録を見るところが紅あずま。あれ?思ったより少ないし、形もいまいち。


期待の新人 紅はるか

そしてこれ。この芋だけそれなりに量がありそうでした。
実はこれが「紅はるか」との出会いでした。

さて、各いもについてですが、
安納いも  土なのか温度なのか水分なのか、よくはわからないが葉の茂り方から他に比べるといまいちで、最終的に収量が稼げなかった。
味は、採ってすぐに食べても特に美味しくはなく(これは他のさつまいももそうだが、特に安納いもは顕著)、調べるとしっかり寝かさないと美味しくないらしい。その期間も1か月以上かかるとのことでした。
倉庫で保存して食べたのですが、確かに甘いです。いや、甘すぎました(^^;) 
食感はねっとりして、最初からペースト状ともいえます。そのペーストが皮と食物繊維とで形を保っているという感じ。

ねっとり


ほくほくがサツマイモの基本と思っていた私は、そこに「ほく」の欠片もないことに大層面喰いました。
甘党の方、そして甘いサツマイモが好きな方ならば是非試してほしいし、栽培条件についてしっかり準備できれば、十分に収量も確保できるはずです。
ただ、ゆるゆる農法の私たちには合わないのかもしれません。。

紅あずま 本来育てやすいはずの紅あずまが、収量が少なかったのは、後に記事に書く「つるぼけ」の影響かもしれません。安納いもより葉が多くて絶対沢山とれると思っていたので。
当初はこちらの芋がかなり大きくなって嬉しい!と思っていたのですが、どうやら芋がやたらと大きくなることは諸刃の剣、のようです。

〇金時いも(鳴門金時)
このさつまいもも普通に育てやすくはあるのですが、今となっては特に特徴を述べることはできないかな。
紅あずま同様ほくほく系ということで、天ぷらに合うという情報もあります。紅あずまよりはこちらのほうが甘味があるとのこと。
あと、こちらの茎は緑色なので、茎を食べる時に色での抵抗感は比較的少ないかもしれません。


〇紅はるか  このサツマイモ!現在の私たちのメインいもです。たまに他の芋に浮気することがあっても、恐らくこの芋は植えるでしょうし、今後別の芋に替えるべき理由も今のところ見つかっていません。
収量も安定しているし育てやすい、素人にも優しい芋です。
後にもっと情熱的に語ろうと思います。


さつまいもは栽培面積がそれなりに必要で、市民農園で少しばかり土地を借りている方の場合それほど沢山植えられないかもしれません。
でも、大型プランターでも育てられるようですし、いろんな種類を同時に育ててみるのも有りだと思います!
ネットで人気の品種などの知識を予め入れておいて、ホームセンターで気になる芋の苗を少量ずつ多品種買ってみてはいかがでしょうか。
九州北部で一般的な植え時である5月が終わろうとしていますが、苗が購入できるうちは植えればなんとかなると思います。

次回は、作り方や管理に潜む落とし罠などを書いてみようと思います。
それでは!

(続く)





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