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鏡の中に知らない人がいる
お風呂は苦手だ。自分の醜い体を強制的に見せつけられる。例え髪を切ってドライヤーの時間が減って、お風呂に入るハードルが下がったとて、自分の体は変わりようがないのだから、その憂鬱さは消えない。
だからお風呂に入る時は鏡を見ずに、体を洗う時も自分じゃない誰かだと思いこみながらシャワーを浴びていた。
そんなことを何週間も続けていたら、ある日から本当に、鏡を見た時に「知らない人がいる」と思い始めるようになっ
re birthday
髪を切った。
鬱になったあの頃からずっと伸ばしっぱなしの毛を。
noteでも散々言っているように、鬱になった瞬間、鬱前のわたしは死んだのだと思っている。実際、あの時楽しめたことの中で今でもまだ楽しめない(おそらく一生そうだろう)ものがあるし、なにより笑うことが難しくなったって感じるから。
だからこそ、死んだわたしの髪の毛をいつまでも引っさげてても仕方ないと思ったし、なにより鬱陶しいと感じてきた