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インサイドヘッドを観て繋がった事

 自分が幼い頃は、ディズニー作品を観る機会がほとんどなかったが、息子が産まれてから一緒に観るようになった。
 今更ながら、ディズニー映画って、言いたいことが分かりやすく伝わってきて、良くできているなと感心している。
 幼い頃から観ていたら、もっと素直に育っていたのだろうか、と思うけれど、今だからこそ、感じるものがあるのかも、とも思う。

 ライリーの頭の中には、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、モヤモヤ、ビビリという感情たちが現れる。自分はどちらかと言うと、ヨロコビの言っている事も分かるけれど、カナシミ側の感情の方がしっくりきて、共感できた。楽しい事がヨロコビに繋がるのは分かっているけど、カナシミに浸っている時の方が、落ち着く時だってある。
そして、初めは1つ1つだった感情達が、紆余曲折を経て、最後には混ざり合って1つの記憶の欠片になって残っていく。 
 陰と陽、表裏一体、雨が降るから虹が出る…
そんな言葉達と同じように、色々な感情が混ざり合う記憶の欠片達の色は、1つの感情だけでは産まれなかったであろうと思うと、その複雑さがよりきれいだと感じた。

 そしてそれは、自分が普段から、マーブル模様のような、色々な色が混ざり合っているものが好きな事に繋がった気がした。
 
 何となく好き、で今まで生きてきたけど、自分がなぜそういう色が好きなのか、理由が分かった気がして、何だか嬉しくなった。

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