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格安!引き出しの作り方


皆さん「タンスの引き出し」をつくったことはあるだろうか。

「そんなのニトリでもIKEAでもプラスチックのケースの方がパっと見て何が入ってるかわかるし安いからそっちのほうがいいでしょ!」

と思ってる方。

そのとおり。


確かに利便性と費用を考えるとプラスチックの収納BOXは非常に良い。
でも、木製の引き出しは使ってみないと分からない癒しのパワーがある。

めんどくさいと思ってる人もいると思う。

確かにめんどくさい。


でも、触れるたびに癒されるのだ。
なにより使い続けていくうちに味が出てくるし…これは勝手な解釈だが「家具が生きている」感覚を覚える。
実際は死んでるんだろうが、少なくとも私は感じる。
(私だけの感覚だったらごめんなさい)

実際、プラスチックケースと入れ替えたときに部屋の雰囲気がガラッと変わったのを今でも覚えている。

では、載せる必要があるのか定かではない雑な材料紹介からさせていただく。


■まず必要な材料

・SPF材(1×6材/※面を作るのに採用)
・木ネジ(※面の板とBOXをつなぎ止めるのに使用)
・ベニヤ板(6mm/ベニヤ板でBOXを作る)
・木ダボ(板の厚みにマッチしたもの/1枚板を作るのに使用)


■必要な工具

・電動ドリル
・木工用ボンド
・ノコギリ
・etc…


まずベニヤからBOXの材料を切り出して、文字通りBOX(箱)を作る。

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タッカーの芯を使った理由は「ネジや釘だとベニヤの張り合わせを割くだけでどうにもならなかった」から。
ベニヤをベニヤでつなぎ止めるのにタッカーの芯は非常に便利
(プロから言わせれば邪道だろうが、私はとにかく使えればいいのでタッカーの芯で十分だった。)
もちろん木工用ボンドもしっかりつける。


BOXができたら、表のツラの部分を作成する。

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作成時の写真が以下のとおり。

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これはタッカーの器具で打ち込んでいるところ。
この器具は間も無く死亡する。
(タッカーさん、ご苦労様でした)


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で、こちらが結局金槌でタッカーの芯を打ち込んでいるところ。
金属音が響くので金槌を当て、上からゴムハンマーでたたき込んだ。


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BOXの枠をつなぎとめた時の写真。
い〜い感じに枠として成り立っている。


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BOXの底の部分の端にたっぷり木工用ボンドを塗り終えた場面。



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ボンドを塗ったBOXの底を上から押さえつけるようにして接着する瞬間。
四方がぴったり合わないと引き出しとして機能しないので慎重に行った。



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この写真は流れ作業で「枠として完成したもの」を手前に並べ、「BOXとして完成したもの」を奥に積み重ねている写真。
工房でも始められそうな勢いで、だんだんと手際良くロボットのように作っていたのを覚えている。


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完成したものがこちら。
(真ん中に走っている黄色い部分は汚れではなく元々のベニヤの色。何なのかはよくわからないが、上からニスを塗ってるので関係ない。)
面の部分は普段から目に入るところであるため滅茶苦茶神経を研ぎ澄ませてミリ単位で取手の位置を調整したおかげで、弟からは

「え?ちょっと待って、これは買ったやつくっつけたんだよね〜……え?作ったの?まじで?すげーなアンタ」

と言われたほどだ。
(はい、自慢です。ごめんなさい)


よく見ると、ベニヤが薄いせいだと思うが若干内側に反ってたりする。
だが特段使い勝手を悪く感じたことはない。
そもそも日本で非常に安価に売られている家具の品質が良すぎるのだ。
自分で引き出しを作ったあと、それに気づいた。


まあ、専用の機械でそれこそ流れ作業のようにバシバシ同じ寸法のパーツを切り出して組み立てるだけだからこそ安価に提供できるのだろうが、引き出しなんてDIYするもんじゃない……

……じゃなかったー!!

う〜ん、大変だけれどもやっぱり自分で同じ材料(SPF材)を選んで作ったことで出てきた統一感もあったし、他で外注しちゃうと作られた引き出しの色合いだとか木材の種類とかで統一感がなくなってしまうのも怖かったから私は自作したのだが…
費用が多くかかってもやはり「めんどくさそう」という方は、BOXの部分だけ作ってくれるようなネット上のお店もあるのでそういったところを活用するのも良いかもしれない。

もう2年ほど使い続けているがベニヤで作った引き出しでも問題なく利用できている。
ニスの匂いも収納している服に移ったことは一度もない。


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