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勝負脳を作る為に⑥

※勝負脳の作り方(2002年/林 成之 著書)より
※前回の続き

脳がストレスを受けると活性酸素とTGFの二重の攻撃を受けるのでなかなか回復しにくい臓器であることがわかっている。
心と連動して微妙にバランスを取る運動神経群も、ドーパミンを神経伝達物質としているのでストレスで発生する活性酸素の攻撃を受けやすい。
従って、脳が疲労すると体がいつもの動きを取れなくなったり取りにくくなったり影響が出てきてしまう。

ではどうすれば良いのか。
前頭眼窩野と、心の発生に関連するモジュレータ神経群の機能を高めることで脳の疲労を取り除くことができる

前頭眼窩野は、言葉を司るブローカ言語中枢や、匂いを嗅ぎ分ける嗅結節とも関連した働きをしている。

「言語」と「嗅」という漢字が含まれている時点で予測できると思うが、
「言語」という漢字が含まれてる通り、友人や家族と楽しい会話をすることが有効。ただ、愚痴だとネガティブな考えに繋がる為、避ける。
「嗅」の漢字からみて取れるように香り(好きな香り)も有効である為、好きな香りを嗅ぎながら友人や家族と楽しい会話をすることはさらに有効

だが、そう言われても競技中は流石に楽しい会話ができない。
ここでシドニーオリンピックで金メダルを獲得したマラソンランナーの高橋尚美さんがお手本のような言葉を残している。

「楽しい42キロでした。きれいな景色を見ながら友達の顔を思い浮かべて楽しい会話をしながら走りました」

要するに友達の顔を思い浮かべて頭の中で会話をするということだ。

他にも基本的なこととして、日常生活の中で脳の疲労を避ける為には、仕事や家事のやり残し、やるべき仕事の後回しなどは常に脳みそにストレスを抱えた状態になるので、ここ1番で力を発揮できない自分を作り上げることになる。
日常生活でテキパキと行動できる、すぐにタスクを済ますことができる行動パターン(習慣)を組み上げておく必要も出てくる。

疲れない座り方、立ち方を意識する事も重要。
分かり易く言えば、立っているときはすぐに真上に飛び上がれるような姿勢、座る時はすぐにその場でスックと立ち上がるような姿勢、縄跳びをする場合には常にその場で着地できるような姿勢の取り方が理想的。
これらの感覚を意識すると脳が疲れにくくなる。

お風呂の際には脳の疲労物質を運ぶTGFを排泄するために入浴をしてリラックスすることや、活性酸素を除去する効果のあるテアニン(主に緑茶などに含まれる)の摂取、疲労回復効果のあるビタミンB群を含んだ野菜をとることも有効。


今日はここまで。


◎今日の呟き
私も素人ながら朝ランニングするときに流れていく雲をみながら「今日は綺麗だな」などと感動しながら走っている。
あとは、特に具体的に私と同じ価値観を持った友人もいない為、会話になるのか不明だが自分自身に問いかける見つめ直す意味で「どうしたいのか?」「○○のときお前はどう思った?」などともう一人の自分に問いかけたりしている。これは会話になるのかわからないが、そうすることで意外な自分の本心を発見できたりする為、これが脳の疲労回復にもつながってれば幸いだ。
他、日頃のタスクをタンタンとこなすスキルについてはiPhoneでいうところのリマインダーが非常に役に立つ。
私は様々なことを習慣化できているし、毎日続けることができているのはリマインダーのおかげと言っても過言ではない。毎日やるべきことをやり残すことはないし、リズムができてきてその習慣が自分を変えてくれる。
非常にお勧めだ。
姿勢についてはめんどくさがりな私として、何をするにも「楽」でありたいことを突き詰めて行った結果、本書に書かれてる姿勢の重要性はすでに認識していた。
単純に重力は地球の中心に向かって働いているのだからそれにまっすぐな姿勢であれば筋肉を使わなくて済むのだ。
余計な神経を使わずに済む分、やるべきことに神経を集中できることは明らかである点からも正しい姿勢を常日頃から意識することは言うまでもない。
今回は少ししか読み進めることができなかった。
人は習慣で50%が形成されてると言われてる。だから習慣を変えれば大きく変化できる。もし、何をやっても習慣化できないという人がいるのなら佐々木典士さんの「僕たちは習慣でできている」がお勧めだ。
勝負脳を作りあげる上でも日常タスクをタンタンとこなせるスキルは必要なようだから興味がある方は是非読んでみてほしい。

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