法だけでなくヒトを知らねば
「10連休は良かったのか?」と言った総括みたいなニュースが少し前にありまして
みんなで一斉にとりましょうじゃない方がいい。有給等を個別に取れば
という意見の一方で
賛成派=個別に任せると、休みを取らない人がいて、気兼ねして結局休みを取らない人がほとんど。だから強制(祝日)にて正解
といった意見があり、私も概ね後者に同意です。もちろん、サービス業等の10連休が取れなかった人の休暇は別に考えなければいけませんが。
また、2019年4月からスタートした「働き方改革関連法」、こちらもイケてる方々の評判はあまりよろしくない。
「まずは業務改善でしょ」「上からやらされるものは、改革じゃないでしょ」といった意見が多いでしょうか。
ですが、こうした法整備によって、上がらない重い腰が上がると感じます。
そして本当にイケてる会社は、こうした法整備をむしろ前向きに捉えたり、法よりもずっと先々のことを考えて先頭を走ったりしています。
ちなみに、時間外労働上限規制について「スタートアップ等でバリバリ仕事をしたいフェーズを阻害する」といった意見もたまに伺いますが、
実態に沿うように
・役員、その他従業員区分を明確する
・フレックス勤務制をはじめ、労働時間制度をきちんといれる
・労働時間(労働時間なのか?違うのかをしっかり理解)の適正管理をする
等、労務リスクのヘッジ、引いては長く会社を育てる上で大切なことがらです。
ただ法的な話はいわば基礎であり、それだけで会社の資源であるヒトは活き活きできません。
多くの会社の労務にかかわり、いち早くそれを感じてきた一部の先達社労士の方々は、法とは別にヒトと会社の幸せな関係も模索してきています。
その1つとして、お誘いいただき、私が学びはじめたのは東洋思想「陽明学」
中国の官僚で知事でもあった王陽明の思想が日本に入り、日本的アレンジが施された学びです。
先の10連休のように、みんながやらないと....といった日本人気質も踏まえた学びになるのかな、と思いつつ、何度勉強会に参加してもまだまだ初学者ですが
昨日の学びの中であったように
感情の揺らぎがあっても揺らぎを認め、行き過ぎを戻そうとする
といった、理想論ではないヒトの学び。しっかり体得して、社労士の仕事にも活かしていきたいです。
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