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長時間労働しないってこういうこと~シドニー探訪記~

7 Days Open 

車窓から見る店舗の看板に、時々書かれている。場所はオーストラリアのシドニー郊外。去る2月に10数年ぶりの海外旅行で、家族総出で妹夫婦に会いに行きました。

まぁ、すなわち「週7やってます(休みがないよ)」って言うのが、店舗のウリになるみたい。(とはいえ、年中無休とは書いていない。)日本では当たり前のことが、宣伝になるんですね。

平日の夜7時に行ったショッピングモール(日本でいう、ラ〇ポとかイオ〇とかみたいなやつ)は、アパレルなど専門店街はすべて閉まっていて、スーパーと酒屋さんゾーンしか営業しておらず。日本と真逆の季節だから、夏で「まだ明るいのに勿体ない」と思ってしまった。。

閑散としたスーパーも基本セルフレジのみ。うーーむ、10人分の食材をセルフレジっちゅーのは辛い。でも従業員も助けに来てくれない。セルフレジなのは最低賃金が約1,500円/時給と人件費が高く、夕方以降の従業員数をグッと減らしているからだそう。

帰国直前の夜に、予約してもらっていたディナークルーズへ。(この旅一番のビッグイベント!)途中の高速道路は大渋滞で「あー、帰宅ラッシュだよ」、ってまだ4時半ですけど!?みんな帰って何してんの?「え、家のこととか、子どもの教育のこととか、趣味だよ。やることいっぱいあるじゃん」って。た、たしかに。

さすがに、観光地ダーリングハーバーの夜景はきれい。でも、オフィスビルの明かりは観光のためだけに点けているんですよね。「あれ?夜8時なのに結構、店舗やってるじゃない?」どうやら木曜のみとか週に1日は長く店舗をあけてるそうな。それに合わせて、買い物客もわんさか。春節だから、中国人観光客の皆様がたくさんいました。

シドニーで暮らして15年の妹。滅私奉公的な働き方でなく、残業はなく、病欠は当たり前にできて、長期休暇(2~3週間の連続休暇/年)もとれるシドニーでの生活に馴染みまくっていました。あ、ちなみに彼女はスーパープロフェッショナルな仕事をしており、決してぶら下がって仕事をしているわけではありませんので、あしからず。

もちろん、日本もオーストラリアみたいにすればいいじゃん!と言うつもりはまったくありません。そもそも人口約2,000万人程度しかおらず、ほとんどの人が都市部に住み、まだ少子高齢化が深刻化していない。しかも、英語圏ゆえ、アジアからの留学生等に支えられ教育・サービス業が堅調かつ、中国等からの住宅投資ブームに支え得られて、インフラ整備も進んでいる。(参照:外務省データ)環境が異なり過ぎます。

また、店で売っている生活雑貨や衣類等の商品の多くは、なんというか大雑把なつくりなんだけど、結構高い!ぱっと見美しい店舗などは、よく見ると掃除が行き届いてない。AirB&Bで借りた広いお家の食洗器の蓋はきちんと閉まらないし、シャワーは圧が弱くて使い過ぎると水になる。妹はそもそも日本的クオリティーは求めていないと言っていました。日本人はこの感覚に耐えられるかしら。。

とはいえ、全く参考にならないかと言えばそうでもなく。これからの日本はますます少子高齢化の人口減少が進む&最低賃金の上昇はあるわけで。スルーパスで買い物できるAmazonGoみたいな店舗が一般的にならない限り、ワークライフバランスを重視するオーストラリアとは違う見地ですが、同じような現象は起こってくるかもしれません。

また、意外にもオーストラリアは日本と同じく、解雇がしにくい国。病気休職に対する人のまなざしもとても温かく、だからこそ経営者が抱える悩みも日本と似ているところがあるようです。今度はオーストラリアの経営者のお話も聞きたいな。

十数年振りの海外旅行で、異文化を体感。

旅ってワクワク。

#シドニー

#長時間労働







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