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労働者として雇用?業務委託?その違いは何ですか??

会社のスタートアップ時は、フルコミットメンバーだけではなく、なにか本業を持ちながらお手伝いしてくれる知人友人などがいたりします。

たとえば、PRやweb制作、経理やイベント毎のお手伝い等。この場合は、会社の雇用ではなくて業務委託の場合が多いですね。

スタートアップ以外でも、プロジェクトごとにアサインするメンバーなどは、業務委託という場合が多いです。

ただ、会社規模が大きくなるにしたがって、業務委託が雇用になったり。また、情報保護やフルコミットを求めるニーズから、やはり雇用に切り替えるというパターンも増えます。

ところで、はて、雇用(従業員)と個人事業主の差ってなんでしょう?

雇用(従業員であれば)パッと思いつくのは

・労災の対象となる/要件によって社会保険・雇用保険に加入する/労基法等によって守られる、/使用者の指揮命令下にある、/労働時間管理あり、/使用者は安全配慮義務を負う

では、業務委託って何でしょう??判例上の労組法の労働者性の4要件としては

1)組織に組み込まれていない2)契約内容が一律で一方的に決定していない3)「委託料」が実質「賃金」ではなく、「労務の提供」でもない 4)拒否する事由がある 5)委託者の指揮命令ではなく、時間的・場所的拘束もない

これ、わかりにくいんですけど、つまりは仕事を選べる裁量があって、独立して仕事ができて、細々した指揮命令や労働時間管理をガチガチされないってことだと思うんですね。

あと、基本的には道具は自分で用意する。先方のモノを使用する場合にも、やむを得ないとかレンタル料を計上するとか(通常、必要なモノは個人事業主自身が用意しますので)

で、こちらは労働法関係なんですけど、税務上の方も結構重要で

個人事業主なんだから、ちゃんと個人事業主として会社に対して、業務委託料を請求(源泉税有)して、青色申告または白色申告の確定申告している

というのは大事です。いまはマイナンバーで一発にわかりますので、決算周りの税務調査での指摘事項(これ、業務委託じゃないですよ、雇用でしょってなったら所得税かかりますんで)という側面もあります。

ときどき、社労士という私のポジションに気を使ってくださって、「うち業務委託しかいないの、ごめんね。」って言ってくださったりする方もいるので、個人事業主とはっていうことを、意識していただくとよいかもです。

とはいえ、副業解禁なご時世(まぁ、一社ではあなたの生活給を担保できないから、副業して稼いでもらえるかな?っていう意地悪な見方をする、おばちゃんな私もいますが。( ´艸`))、

個人事業主でいることのメリット人によっては多いわけで。このあたり、一度見直してみると良い部分ではありますね!

#個人事業主
#労働者
#従業員
#社労士

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