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経過観察:お医者さん初めはマカデミアナッツのクッキーと。

東京駅近くのスタバでひと席陣取り、ソイラテのフォームミルクをすくっては食べすくっては食べ、窓の向こうの人の波をぼーっとみています。
その波はどわどわっと大きくなったかと思えばスーッと収まったり。でも、途切れることはなく流れ続けています。

勢いよくかじったホワイトチョコマカデミアナッツクッキーはその柔らかさ故、わたしの歯による衝撃を吸収して、わたしの脳と身体に糖分を与えます。

おおよそひと月ぶりのお医者さんを、予定した日よりも3日も早い今日訪れました。突然な上長面談が水曜日に入ってしまったからです。
「そろそろ社会復帰しよう」と思えた帰りの新幹線にのったのはつい2日前のことですが、そんなこと知らない部長は訊いてくるのです「それで、今月末まで休職の予定だと思うけど復職できそう?」と。
そうとしか考えられなくなってしまって、急いでお医者さんのもとを訪れたのでした。

普段ホワイトチョコレートを使ったクッキーは選びません。というかクッキーに限らず、飲み物でもチョコレートそのものでも、ホワイトチョコはわたしには甘すぎて選ばないんです。
でも、スタバのクッキーだけは話が別なんです。なんとなく。マカデミアナッツとの相性が良いこともあるし、ホワイトチョコ自体の味もなんとなく気に入っていて。生地との相性が良いのかな。
温めはお願いしません。なんか、カロリーが高くなりそう。

わたしは本当はわかっていました。
すぐに答えを出したくないこと。出せない、だけではなく、出したくない、こと。
「復職はできないのか?嫌なのか?」といま訊かれても答えられないんです。だって、他の選択肢…転職とか…を知らないんですもの。いろんな選択肢を考えた上で、復職するんだったらするし、転職することもありだし。
ただ、わたしの期限のことを考えたり、上司の立場のことを思うと、それは言っちゃいけないんだろうなーって。

期限はまだ何とかなるから転職活動してみましょうとお医者さんが言ってくれたあの時、本当にほっとしたのでした。
案外世界はやさしい。
わたしなんか会社の、企業の、社会のすねかじり虫なのに。ここまで休んでもらって、体力回復してきたけれど、すぐに戻されることはない。
適切な形を見極めさせてもらえる。
そして、きっと世界がやさしいだけではなくてわたしはラッキーなんだ。

なんとなく、今日のクッキーはマカデミアナッツが多かったと思う。
わたしはラッキーだ。

この度は読んでくださって、ありがとうございます。 わたしの言葉がどこかにいるあなたへと届いていること、嬉しく思います。