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海外鉄道

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2018.02.28〜03.06/2019.10.06〜10.11/2022.11.13〜11.19
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2020年3月の記事一覧

2019.10.11 Bratislava

ブラチスラヴァはスロバキアの首都である。隣国オーストリアの首都ウィーンから電車で1時間ほどの距離で、気軽に足を伸ばせる都市だと思う。もちろん、この街にもタトラは生きている。 ブラチスラヴァ中央駅からまず向かったのは、ブラチスラヴァ城を背負う電停。ヨーロッパらしい町並みと、特徴的な城の形が一枚に収まる。少し待つと、プラハと似ているようで少し違う赤いタトラが姿を見せた。 首都だけあって、大通りには中高層ビルが立ち並ぶ。チェコとは元々同じ国だったとはいえ、感じる空気や表情はプラ

2019.10.09 Riga

バルト三国のひとつ、ラトビア。その首都が港町リガである。旧市街が世界遺産にも登録されている美しい街並みは、歩くだけで心が躍る。この都市でもトラムは市民生活の重要な足になっている。前日夜、リガ国際空港に降り立った私はリガ中央駅前のホテルに到着。翌朝、カメラを片手に歩き始めた。 リガ市電には、T3とT6(リガではT3Mと表記)の2種の旧型車が活躍している。集電器がポールという他都市にはない特徴に加え、T3の一部車は系統番号の幕表示という姿を今でも保っている。魅力あふれる青い車体

2019.10.07 Liberec

プラハに宿泊した翌日、チェコ北部の都市リベレツを訪れた。リベレツには隣町とを結ぶインターアーバンのトラムがあり、その路線は路地を駆け抜けるという特徴を持つ。 プラハからリベレツへはチェコ鉄道を乗り継いで向かう。列車に揺られること2時間で、乗り継ぎの小さな駅Turnovに到着した。天気は文句なしの晴れ。駅撮りでも車両の魅力があれば画になる。もちろん、駅の魅力があってこその一枚だ。 リベレツトラム11系統その最大の特徴は、路地に敷かれた単線の併用軌道だ。リベレツ中央駅からおよ

2019.10.06 Praha

2019年秋、私は「タトラカー」と呼ばれる旧型路面電車の姿を求め、人生2度目の渡欧をした。タトラカーとは当時のチェコスロバキアのタトラ社が大量製造した車両で、現在でも丸っこいT3と、角っぽいT6のおおまかに2種類が東欧を中心に活躍を続けている。特にチェコは製造国とあってその勇姿をいたるところで見ることができる国だ。成田からドバイを経由し、ウィーンに着陸後、国鉄に揺られて4時間。チェコの首都プラハに到着した。 ホテルを出るやいなや勝利を確信する、そんな青空だった。まだ太陽の姿