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イベントの中止のお知らせを受けまして~変容する役者の心持~

今年、わたしが毎年参加していた人形劇祭りが中止との決定がくだされました。

主催者の皆様も、何とか開催できるようにと対策は練ったようです。

音声は全て録音、とか。
予約制で、とか。
フェイスシールドをつけての公演、とか。

どんぴしゃな答は私にはわかりませんが、
話を聞いていて、
対策を練ると言っても根本はそうじゃないよね、
という違和感が常にありました。

新宿の劇場でクラスターが発生したのは
業界では大打撃のことで、そのかたわらでは
無事に開催された劇場もいくつもあります。

「親の死に目に会えないのが役者」
という時代が終わったのかもしれませんね。
「自分でなければだめなんだ」
という緊張感をモチベーションにしつつ
即、引く勇気と覚悟。これが1番難しい。

主催者はとても難しい判断を迫られてことと思います。
そして、参加者自身も自己判断を要求されています。


私の基準は、ここで突然イベントが中止になっても、その団体や主催者に魅力があり、ずっと関わっていきたい、私というネタをいつでも存分に使いたくなる場所に、喜んで参加し協力していきたいと思っています。

そういう場であれば、例え自分を含めポシャってしまっても「次にいこう」と踏ん張れる。


収入は別として、舞台に関わりつづけるモチベーションを持ち続けることって、とても難しいなと思う今日このごろの人形劇師です。


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