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小学生の縫い物教室

久しぶりに今日開講の「小学生の縫い物教室」。

わたしにはかわいい弟子が二人おりまして♪♪♪小学生が縫工房Silkにやってきました。自粛期間が終わっての初開講です。

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1人は人形の服を。もう一人は鞄を作っています。

縫工房Silkの縫い物教室では、まずは「出来上がる喜び」という成功体験を何回か積みます。日ごろ使うティッシュケースから始まり、巾着袋、ナフキン、エプロン・・・そしてゴムスカートと進んでいきます。

ここまでやればある程度いろいろできるだろうと思ったら、それがそうはいかない。たとえ縫いたくて来ている子たちであっても。

おとなのわたしの悪いところは「小学生にはわからない」ということが実感として分からない時がある、というところです。明らかな経験値不足。今日は「8センチ×66センチのひもを2本とる」という意味が小学生には難しかった。そして、どうやってとったらいいか、ということも。「たて」「よこ」という絶対的概念を布上で固定させていくことだけで、何か月もかかるのです。それがどれだけ大事なことか、ということも。

わたしの方が、たくさん教えてもらっているのですね。

縫い物には約束事が山のようにあります。それを覚えていくのは大変なこと。覚えてしまえばいくらでも頭の中で応用が効かせられますが、そのようになるにはちょっと時間がかかります。根気よく体が覚えるまでくりかえすしかありません。

小学生の縫い物は、予想以上に時間がかかるのです。

教室で40人の生徒にミシンで縫物を教えるなどという小学校の授業は、あまりにも無理です。

今日も二人は楽しくおしゃべりしながら、手を進めています。何しろ放課後だから。ぎりぎりとやる必要はありません。自由に、楽しく。その中でやり方を習得していきます。でも、一人は二枚重ねた布がミシンの押さえの下ではずれていくことを体感し、一人は糸調子の良い悪いを体感しました。どうするのがより良いのかをもう体で知っています。

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そのうちに。

作りたいものを決定し、その完成に向けて自分でデザインをし、そのパターンを考え、工程を考える作業をします。紙とはさみとえんぴつと定規を使います。そして、工程ができたら作業開始。

「自分で考える」「自分で構築する」「エラーをだしてきて改善する」

このすべてを本人の責任においてやります。ただこどもといえども時間がたっぷりあるわけではないので、ときどきわたしが口を入れます。でも、決断は本人です。その繰り返しを行っていきます。

そんな洋裁教室です。

今の時代、「○○コース」などというものがあり、最終的に資格が取れるというのが、習い事の必須条件だったり、人が寄ってくるソースだったりしますが、残念ながらわたしにそういうものにまったく食指が動かないので、「つくりたいものをつくる」という1コースのみとなります。

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笑いが絶えない二人。それでも2時間が限界です。

夏。この二人は、浴衣を縫います。すごい!

良い夏になりますように!!!

興味あるかたは下記よりお問い合わせくださいね。おとなでもこどもでも大丈夫です。


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