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大食い競争・辛さ対決・小皿に残った醤油、ソース。視界に入って、それをどう思うか。何をどう気づくか。

先日、オットに投げかけた質問。

「なぜ、大食いの競争とか、辛さ対決とかっていうことをテレビでしょっちゅうやるのかねえ」

オットは言いました。

「視聴率取れるからじゃない?」

取れるんだ・・・。おもしろいのか、あれは。

わたしは、もうおなかが限界を超えているのに、目の色を変えて口に突っ込んでいる姿は醜いし、そもそもぼろぼろとこぼしながら食べていて汚い。むだに辛みを足していって、汗だらだらにして食べて、結局食べきれないこともありますね。

あれ、本当におもしろいの?だれかパシッと説明していただきたい。あれをとても楽しみに見ている方もいるのかな。テレビ局の方は、何をお知らせしたくてあういう番組を作っているのでしょうか・・・。

というわけで、この記事をぜひ読んでください。最初から最後まで、同感です。

向田邦子のエッセイで、こんな内容の文章があります。

父は口うるさく、小皿にいれる醤油の量も、多過ぎて残すと怒った。自分の使う量もわからないのか、と。残った醤油派次の日にまた目の前に置かれた。祖母はどうしても残ってしまった醤油には、お湯を入れて使った・・・

最後の部分はうろ覚えで、次の食事に使った、とか、何かほかのものに使ったとか、とにかく捨てはしなかった、ということが書かれています。

何のエッセイだったか、調べておきますね。

向田邦子さんのエッセイには、もう一度自分の食生活を見直すヒントがたくさんたくさん入っています。

大好きな、回るお寿司屋さんでも、醤油の量には気を遣うようになりました。お茶も、ガリも、水も。

こんな記事も。

気づく人は気づくだろうし、

気づかない人は気づかない。

でも一度気づけば、だれでも気にするようになる、簡単なこと。

まずは自分の家族から。そして、お隣へ。そのお隣へ。

小皿に残ったお醤油を、流しに捨てる時にちょっとその手をとめてみてね。


それでもね、ギャル曽根さんは、最後の一口まで、かなり美しく食べていらっしゃいます。こぼさないし無理やりつめこまない。そしてまず、残さない。わたしが唯一認める大食いさんです。彼女はあれくらい食べないと、だめなのよね。それを職業にした。それはそれで正しいのではないかと。


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