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サブの重要性を説くトリッピアー「誰が出場しようが、暗い顔をする者はいない」

キーラン・トリッピアーが、逆転勝利したサウサンプトン戦後にインタビューに応え、チーム内の競争について語った。地元紙「Shields Gazette」が内容を報じている。

「前半はうまくいっていなかった。説明は難しいけれど、僕らは本来の姿ではなかったし、サウサンプトンを褒めるべきとも思う」

チーム内では現在エースストライカーの座を巡ってアレクサンデル・イサクとカラム・ウィルソンが激しい争いを繰り広げている。プレミアリーグではイサクが17試合10ゴール、ウィルソンが26試合15ゴールを挙げており、ファンの間でもどちらを起用すべきかは度々議論の的となってきた。

他のクラブでも同じようなことを経験してきたし、必要なことだと思う」

「僕らが目指す方向を考えれば、競争はあるべきだ。ウィルスはプレーしていない時も素晴らしいプロ精神を見せてきたし、アレックスもそうだった。両者にとって良いコンペティションだよ」

「1つ言えることは、このグループには強い結束があるということだ。誰が出場しようが、暗い顔をする者はいないし、全員が準備を怠らない。なぜならサブの重要性を皆が理解しているからね」

ウィルソンはシーズン前半に得点を量産し、イングランド代表のW杯スカッドにサプライズ選出。しかしプレミアリーグ再開後は調子を落とし、得点から見放される時期も長かった。

「シーズン途中にワールドカップがあるのは普通ではないし、多くの選手が調子を落とした。自分も含めてね」

「ワールドカップ後には僕自身、前ほどのプレーができていない時もあったんだ。でもそれが普通だと思う」

「彼(ウィルソン)は、招集されなかったインターナショナルブレイクの後に凄まじい精神力を発揮している。体を休め、考える良い時間になった」

3月の代表に選出されなかったウィルソンは4月から復調。プレミアリーグ7試合で8得点と驚異的なペースでゴールを量産しており、ニューカッスルの選手としてのリーグ月間最多得点記録を塗り替えた。7試合の内スタメン出場は2回と、流れを変える役割を果たしていることが伺える。

「我々はベンチから出てきてインパクトを残せる選手を必要としている。シーズンを通して、交代から入る選手たちは信じられない活躍を見せてきたし、誰もが自分の存在意義を見出せているのは大切なことだ。皆が同じ物語を共有しているんだ」

これまでベンチ要員だったジェイコブ・マーフィーも素晴らしいパフォーマンスを見せるなど、チーム内の競走はシーズン終盤にかけて激化。サウサンプトン戦では1月に加入したアンソニー・ゴードンも本拠地で初めてのスタメン出場を果たしたほか、アカデミー出身の若手エリオット・アンダーソンも徐々にプレータイムを増やしている。

夏には複数の選手が新たに加入することが予想される中、残り5試合は選手同士のパワーバランスの変化にも注目したい。

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