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きっとこれからも楽しく走り続ける

本格的に走っている方からは鼻で笑われてしまいそうな話だけど、1年前からぼちぼちと走り始めた僕が、昨日ポートアイランドで開催された神戸バレンタイン・ラブランのような大規模な大会に出場し、10kmという距離を楽しく走っている現実には感慨深いものがある。

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1年前は、ほんの2kmをゆっくり走るだけでヒーヒー言っていたのだ。

◎走り始めた理由

僕の高校時代はバリバリの帰宅部。これまで本格的にスポーツをやったことがない(かといって他の何かに打ち込んでいたわけでもない)。しんどいことや何かをコツコツ続けることが苦手な僕が走り始めたのは、「健康」を維持しないといけないという切実な理由があったからだ。

40代後半になってきて「このままだと体力的にやばいな」と思うことが増えてきたというだけではなく、昨年度末で退職することを決めていたことがあり、退職後の健康管理は自分自身でしなければいけないという覚悟が求められたからというのがその理由だ。

実は、数年前にも走り始めようとしたものの、思いのほかしんどくて2、3回軽く走っただけでやめてしまったという苦い経験がある。今回走り続けることができているのは、覚悟を持って走り始めたということがあるだろう。

そして、走り続ける中で走ること自体が純粋に楽しくもなってきたし、僕自身の内面に変化も出てきた

◎走り始めて変わったこと

走り始めると徐々に体力がついてきて、風邪をひかなくなってきた。1年を通じて一度も風邪をひいていないというのは、人生で初めてのことだ。これまでは年に何回かは確実に風邪をひいて寝込んでいたのだ。

元気盛りの小学生の甥っ子たちが遊びに来た時も息を切らすことなく本気で彼らと駆けっこができるようになった。「走ってもマコトさんは息切れもしていない」と甥っ子から妙にリスペクトもされたりしている(笑)

余裕も出てきて様々な楽しみ方をしながら走るようになった。先日のnoteでも書いたが、今はミューラルアート目線でタウンウォッチングを楽しみながら走っている。

走ることが習慣化されると、しばらく走らないと気持ち悪くなってくる。外を走るのは本当に気持ちが良いもので、モヤモヤした思考もスッキリ洗い流してくれる。

これまで何事も長続きしなかった自分が「走り続けている」という事実に自信を持てるようになって、別のことも続けられるに違いないという気持ちにもなっている。世界を前向きに捉えるようになり、見える景色も変わってきた。

走るということの結果は正直だ。走った積み重ねによってさらに走れるようになり、新たな地点に到達することができる。

こんなに結果が目に見える努力って、なかなかない

「走る」というそれだけのことで、全てが好循環に繋がってきているのを感じている。

◎大会を走って自信をつけた

ある程度走れるようになってくると何らかの大会に出場したくなってくる。はじめて大会に出たのは昨年の11月の六甲シティマラソン大会の10kmだ。

いつものジョギングでは10kmという距離を走ることはないし、自分の脚力というものに疑心暗鬼の中のぞんだのだが、普段自分が走るよりも早い集団のペースに合わせて走ると意外にすんなりとゴールにたどり着くことができた。ゴールした時の爽快さと達成感、そして開放感は忘れられない。

今回の神戸バレンタイン・ラブランでは、心身ともに11月よりもはるかに余裕を持って走り切った自分がいる。次はハーフマラソン、そして神戸マラソンを目指したいと思う。

「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」という言葉がある。でも、同じゴールを目指すランナーと一緒に走る大会では「早く、遠くまで」走れるものだと感じている。その大会を共に走るランナーは言葉は交わさなくとも仲間なんだという感覚も得ることができた。

◎これからも楽しみながら走っていく

昨年春からやり始めているのが旅先で走る旅ランだ。

これまで、岩手県紫波町、熊本県人吉市、大分県湯布院、東京・隅田川沿いなどを走ってきた。旅先を走ると、訪問した土地の空気感をより肌で感じられることで旅に深みが増し記憶に刻まれる。

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きっと遠くない未来にはフルマラソンを走っている自分がいる。そうなれば、全国各地で開催されるマラソン大会を走るために旅をすることも出てくるだろう。そんな場所ではまだ見ぬ仲間も増えていくに違いない。

今はまだ到達できていないそんな場所にいる自分を想像するだけでワクワクする

・・・

先日放送されていたNHKのランナー向けの番組「ランスマ」のスーパーシニア特集。70歳から走り始めてマスターズ世界記録9個を持つマラソンサブ4の84歳の女性や、走り始めて6年でサブ3目前の71歳の男性。そして、91歳でフルマラソンに挑戦している方が出ていた。

3人とも自分なりのやり方で、楽しみながらも向上心を持って走ることに取り組んでいた。

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場所を選ばず、何歳になっても成長できるし楽しむことができる「走る」ということの魅力を改めて教えてもらった気がした。

これから何十年先も、走ることを楽しみ続けていたいと思っている。


(追記)
神戸バレンタイン・ラブラン後も楽しく走っていて、ポートアイランドの向こうにある神戸空港までも走ってみた。
神戸って、都心からでも気持ちよく走ることができるランニングコースがとても充実していると感じる。


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