旅が与えてくれたもの 名古屋市中区松原エリアが最高だった私のモノローグ
プロローグ-prologue-
先日、名古屋旅行に行ってきました。名古屋と言えば!という観光名所ではなく、ずっと行ってみたかったジュエリーのワークショップを行っているatelier plowさんに行ってきました!
atelier plowさんは一つ一つを職人さんが手作りでジュエリーを作っています。中でも天然ダイヤモンドを使用したシリーズは、ダイヤモンドが本来持つ色をそのままに、今まで見たことがないラインナップです。
それでも、普段使いできるような、働く人の手にも馴染むような、不思議なジュエリーたちです。
2021年にも行く予定で、とても楽しみしていたのですが、新型コロナウィルスの影響で緊急事態宣言が出たため、参加を断念したのです。
そして、ようやく今回、3年越しの思いを叶えることができました。
モノローグ-monologue-
1. 記憶に残る体験
好きな天然石を選び、リングを作成するワークショップを選びました。天然石も10種類ほどあり、選ぶのに迷ってしまうほど。迷い過ぎて、結局、スタッフの三島さんに選んでいただきました…。
私が着ていたMHLのバーガンディのカットソーに合うという理由で「ヘソナイトガーネット」を選んでくれました。ヘソナイトガーネットは心の迷いを晴らしてポジティブな感情を運んできてくれるそうです。偶然ですが、今の私の気持ちにピッタリと合っていました。
真鍮のワイヤーを天然石に通し、形を整えます。接続部分をバーナーと接続用の金属を使い、接合しました。これが、見ていると簡単そうなのですがやってみるととても難しく…何度かチャレンジて3回目でやっとできました。
デザインと同じですね。見るのとやるのとでは、大違い。
接合後、真鍮をハンマーで打って伸ばしていくのですが、このハンマーの音は通りの向こうまで聞こえるそうで、想像していたより、とても力強い音がしました。
作りながら、ダイヤモンドの買い付けの話や、ものづくりの話、1点1点のジュエリーのコンセプトなどを話していただき、どれも、とても興味深い内容でした。
ダイヤモンドは、地球上で一番硬い鉱物なのですが、ある方向から刺激を与えると粉々になるそうです。強そうに見えて、なんと繊細な石なのでしょう。
そして、ものづくりの話から、私が絵本を出版してる話になりました。三島さんは興味津々で「どうやってお話しって思い付くのですか?」「作品ってどのくらいの期間で完成するのですか?」「どうして絵本を描こうと思ったのですか?」など、普段は、絵本を出版していると言っても、「へーすごい!」で終わるのが普通なのですが、そこはさすがものづくりをしている方で、普段とは違う角度で質問をされているうちに、自分の絵本作りのコンセプトを思い出しました。
私の絵本は、ベストセラーよりロングセラーを目指していて、近代的な建物や時代を限定するようなパソコン、スマホなどの家電製品などは描きません。どの時代に読んでもらっても、時代が変わっても、本当に大切なことはきっとそんなに変わらないという事を伝える内容にしたかったからです。三島さんに質問されたことで、大切な思いを言語化することができました。
こちらが私が作った絵本です。ちゃっかりご紹介しておきます。
他にも「ルックバックは絶対に見た方がいい!」など色々なお話をして、あっという間に時間が過ぎていき、気が付くと、とても素敵なリングが完成していました。
2.物質的消費から体験重視へのシフト
今回、ワークショップに参加して感じたことは、体験がもたらす感動や満足感は、物質的なものでは得られない特別なものだということです。
今回のatelier plowさんでのものづくりや三島さんとの会話などの体験は、私の心に深く刻まれ、忘れがたい思い出となりました。
そして、三島さんが、お昼ご飯におすすめしてくれた
PINE FIELDS MARKET
更に、コンセプトが素敵な雑貨屋さん
MATO OBJECTS
どちらも、とても素敵な佇まいのお店で、働いている方々も親切で熱心で素敵でした。
atelier ploeのワークショップをきっかけに、名古屋市中区松原エリアを巡りながら、現地の人々と語り合うことができ、単なる観光以上の深い満足感とつながりを得ることができたように思います。
3. 自己成長と学び
旅行は自己成長と学びの場でもあり、自分自身の視野を広げ、新たな価値観を獲得することができます。
旅行体験とコト消費の魅力は、その瞬間だけでなく、人生全体において持続する価値を提供します。物質的なものよりも体験がもたらす感動や満足感は、長く記憶に残り、自己成長や新しい視点の獲得につながります。
観光地もいいですが、たまには、現地の人と触れ合うような旅行の新たな価値を発見することで、より豊かな旅の時間を楽しむことができるでしょう。
エピローグ-epilogue-
お土産も三島さんオススメのカエルまんじゅうを買って帰りました。
ういろうで有名な青柳が販売しているおまんじゅうで、なんとも言えない表情と佇まい。薄皮で滑らかなこし餡がとっても美味しかったです。
外側のパッケージもかわいいのですが、一つ一つ個包装になっているのも、お土産として配るときにありがたいですよね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回はデザインと旅というテーマでしたが、いかがでしたでしょうか。
たくさんインプットする事で、その経験がデザイナーとしてクライアントのお役に立てたら嬉しいです。
そして、私もものづくりをする一人の人して、自分の制作にも役立てたいと思います。
ではでは、また書きます。