恋愛だ結婚だなんだの前に、まず沖縄に住みたい。
元ぴぴ男と別れてから1週間後にマッチングアプリのペアーズを始めて、2週間後にはアンインストールした。違う、今は全然これじゃねえ。
失恋のつらみを紛らわせる意味ではやって良かったと思う。「今がめっちゃつらくても1ヵ月後には意外と大体どうでもよくなってるから、気分転換にアプリやっとこ」と勧めてくれた女友達に乾杯。別れてから1ヵ月半くらい経った今、確かにわたしはとっても元気、頭の中はおいでやす小田さんでいっぱいです。
アプリじゃねえな、となったのは、年齢差が5歳前後(特に上5歳)でアプリやってる真面目な方たち、結婚願望めっちゃ高い&子どもめっちゃ欲しいって人が多かったから。真面目で攻撃力弱そうだけど根が愉快なニコニコゆる優男が大好きなワイ、エンカウントするのが大体その層だった。
わたしとて結婚願望がないワケではないとその時は思っていたし、良縁あったらラッキーだな~くらいのふわふわした気持ちでやり取りしてた。
で、実際会った人たちは話してて楽しかったし、いっしょにいて不快になることも全然なかった。プロフィールでひたすらに漫画とM-1のこと書いてる私にいいねくれた人たちなので、会った際にはひたすらに漫画とM-1の話ができたことも誠に健やかでございました。
でも、わりと早い段階で「なんかコレじゃない感」でモヤモヤが始まった。
その気持ちをゴリゴリに内省してみたところ、相手に対して「この人は早く結婚したい&子どもがほしいんだよな」と思ったときに、自分自身が今それ自体をいま全然求めてないことに気付いた。
そんな状態でこの人たちと関わり続けて貴重な時間を消費させるの申し訳なさすぎる、し、わたしもしんどい。だから、婚活寄りでマッチングアプリ使うのはいったん辞めた。
さらに、良い機会なので自分の気持ちをモリモリのゴリッゴリに深堀した。
この1年半はずっと元ぴぴ男といっしょの生活で、未来予想図にも常に彼がセット。「ぴぴ男がいっしょなら現実的に考えると……」ってことでスルっと排除していた願望もあったと思う。それはとても幸福な制限だったし、別れを通してわたしはぼっちの孤独と引き換えに再度ひとりの自由を得た。で、ひとりで思いっきり自分に向き合った。
で、見えてきた素直な気持ち。
やっぱり、めっちゃ沖縄に住みたい。
沖縄に住みたいし、沖縄で働きたいし、沖縄で気の合うパートナーといっしょに暮らしたい。わたしの願望が現状そこに集約されていて、結婚だ子どもだってとこにまず全く気持ちが追いついていない。
そこ焦って動いたらたぶんいろいろミスってた。あっぶね~。失恋からの衝動こっわ。大阪で身を固めるイメージしただけでもう心がダメだった。いっしょに沖縄行こーぜ!って人が周辺で見つかったらそれはそれで最&最&高だけど!
東京で病んで「あったかい場所にいたら悩みがなくなるかも!」とIQ5の理由で沖縄移住したのももう4年半前のこと。
別に沖縄での暮らしが全部サイコーだったわけでもないし、酸いも甘いもベロッベロに舐めまくった波乱の1年半だったし、「今からソイツ去勢しに沖縄行くわ」って東京の女友達が息巻くほどの手ひどい失恋したのもこの場所だったわけですし。
なんでここでまた沖縄?ってなると、これはもうド感覚的な話で「沖縄」って場所がとにかくめちゃくちゃ自分の身体に合ってるからだと思う。
他のどの場所でも感じなかった「ここ!!!!」って感覚。身体の相性が良いとはこのこと。
タイで仲良くなった女友達と日本で再会したとき、「タイに住んでるときは自分がすごい開いてる感じがあったんです。日本に戻ってきてから閉じてるんですよね」と言ってて、同意が過ぎて首がアカベコした。
沖縄にいる時は、自分がめちゃくちゃ開いてる感覚があった。人間、たぶん自分と相性のいい場所にいくと身体がオープンになるんだと思う。あの感じがすげー恋しい。
あのカラッとした、と思いきや湿気でジトッとした生暖かい空気も、西側の海で毎日のように見える絶景の夕日も、やたら大盛の定食も、仕事着で派手なかりゆしシャツ着た働く皆さんも、ムダにでかいゴキブリも、ひねると泡盛が出てくる蛇口も、終電の概念がないエンドレス飲み会も、「~~しようね」という語尾も、それに動揺して「あ、ハイしますね~~」となる自分も、仲良かった人の7割がもう県外に行っちゃったけど引き続き沖縄在住の親愛なる人たちも。
思い出は美化されがちとはいえ、もう思い出すほどに全部恋しい。
そう、めっちゃ恋しい。
ここまで気持ちがハッキリしたなら、もう今すぐにでも沖縄に住みたい。
ただ、おみくじと性格診断で「待てよ今じゃない」ってすげー言われてるから世知辛い。
今は我慢のときで、そこ堪えたら後でめっちゃ良いことあるから!って諭されてる。あんま深く考えずにとにかく動くっつー力技で全部解決しただろうけど今それじゃねえから!って多少怒られてる。つっら。
とはいえ確かに冷静になって考えてみると、まあどう考えても今じゃない。
コロナ、よさこい、コロナ、仕事、金、コロナってところで、今自分が思い描いている沖縄暮らしを実現するのはまあどう考えても今じゃない。そう分かってる今じゃない。
ナポレオンの辞書に「不可能」の文字はないし、わたしには「忍耐」の概念そのものがない。こうと決めたらこうだと突っ走る衝動任せの人生だったので、今初めて「耐え忍ぶこと」を学ぼうとしている31歳。高ければ高い壁のほうがのぼったとき気持ちいいもんな!(©桜井和寿)
沖縄行きの現実的なタイミングは、たぶん「2021年9月」頃だと思う。
それまでにコロナ諸々どうなっているか分かんないけどとりあえず。高知よさこいが開催されるかどうかもまだ想像できないけど、8月に高知で踊ってそのあと1ヵ月くらいタイ留学して、9月のどっかから沖縄ってのが現実的な理想プラン。やっぱりよさこいはココ!ってとこまでやり切りたい。
恋愛はどうでしょうね。2年前も当時住んでいたマンションの取り壊しが決まって「家なくなるタイミングで沖縄バック!」と思ってたタイミングで空からぴぴ男が降ってきたもんね。そうやワイが浪速のパズーや。
積極的にパートナー探しをする気はいま全然起きないけど、男女問わず初めましてorご無沙汰な人にバチバチ会いたい欲はすごい。その過程で良縁あればそれはそれでラッキー、いっしょに沖縄行こーぜ!
そんな感じで2021年スタートです。
今年もいつかどこかで何卒よろしくお願いいたします。
読んでくださってありがとうございます◎