【留学日記】金曜の夜は餃子&ビール、そしてシメには血のスープ
2月9日(金)
6時50分起床。少し早起きして、今日提出する宿題のぬりえを無事に済ませる。この性格でよく毎日締切がくる仕事(ライター)やってたなと思う。
チェンマイに来てから一切音楽を聴いていなかったので、久々にイヤホン起動してアニソン祭りしながら登校。2週間ぶりに聴くKing Gnu「SPECIALZ」がカッコよすぎて鼓膜が絶頂した。
各クラスの実技試験が行われる金曜。通常のマントラやエクササイズはなく、代わりに9時から豪華なフルーツセレモニーが開催される。大好きなマンゴーもち米withココナッツミルクをたらふく食べて幸せ。
中庭でひとりムシャムシャ突っ立ってたら「あら、ハリウッドから来た方??」ってなご尊顔のアメリカ人男性に話しかけられた。ニューヨーク出身で身長は190cmですって。
「名前は?」
「ムツミ」
「なんて呼べばいい?」
「じゃあムッチャン」
「ムッチャァン」 ※超美声&顔が超近い
耳が尊死した。
この世にはイケボからしか得られない栄養素がある。
思わず口を抑えて「sweet voice…..!」と漏らすわたし。HAHAHAと爽やかに笑う彼。場所が場所ならドンペリ入れてた。
各クラスに分かれて9時半に試験スタート。
今回のペアはイギリス人のおじさま。「僕が先にマッサージを受けるのでYouが最初ね」と彼主導で順番が決まり、わたしも後攻派なんだぜ……という心の声を細かくかみ砕いてゴクンと飲み込み施術開始。
テストで絶対に間違う確信があったので赤☆印で超絶デカデカと注意書きしたポイント、しっかり2つとも間違えてしっかり指導が入った。減点&減点。試験での失敗を経て今度こそ体に刻まれたはず、これでいい。(強い言い聞かせ)
間違い箇所2つ&姿勢でも1点減点があったけど試験はクリア。講評の際に改めて間違ったところを指摘され、赤☆印のうえから青※印でデカデカと上書きして脳にも焼き刻んだ。
学校に戻って午後の試験スタート。
ペアのおじさまは比較的大柄ながらタッチはかなりソフト。「もう少ししっかり押されたいな」「あと2秒くらいじっくり伸ばされたいな」などと感じつつ、自分もお客さんのそういった願望をくみ取れるセラピストになりたいな、ならなくちゃ(ポケモン構文)と思う。生徒同士のマッサージも勉強になる。
おじさまも無事に試験クリア。来週からはともにLevel3を飛ばしてLevel4クラスに進級するので、同じく4に上がる台湾男性ともども「頑張ろうな!」とがっちり握手を交わした。
テスト終了で気が緩んで中庭のベンチでウトウトしていたら「She is sleeping?」「Oh…笑」みたいなヒソヒソ声とクスクス笑いが隣の喫煙テーブルから聞こえてくる。
うっすら目を開けると、めちゃめちゃ長い棒とその先についたカメラが目の前に。堂々の盗撮。レンズに向かって「Good morning~~」と弱々しく手をふると皆さんHAHAHAと元気一杯。
今日はなんだかんだ英語クラスの皆さんといっぱいお話できて楽しい1日になり、一方で自分の英語の話せなさに日々愕然としてしまう。
沖縄でマッサージの仕事をするなら、米軍基地やインバウンドのゲストはたぶん避けて通れない。たぶん今人生でいちばん英語の必要性を感じているので、この機会にDualingoでも始めようかと思う(手段がゆるい)
今日も先週のように日本人クラスの飲み会があるのかな~とワクワクしていたけど、主催の先生が予定アリとのことで開催されず。
何もないのも寂しい&完全にビールの口になってしまったので、Level1のふたりと餃子&ビールのしっぽり打ち上げをすることにした。金曜の餃子ビール、やってることは日本で会社員してた時と大して変わってない。
餃子だけをつまみにビールをぐいぐい飲みながら、マッサージのことやチェンマイ暮らしのこと、あとはこの先どこで暮らしていきたいか等の展望なんかを語り合った。
わたしは今のところ沖縄以外で暮らすイメージは湧かず、仮に沖縄長男氏と結婚すれば沖縄永住説がさらに強固になると思う。海外暮らしはまったく考えていないけど、チェンマイの環境は想像以上にしっくりきてしまい、沖縄移住を決めたときのしっくり感と酷似していて動揺しちゃう。
宮古島に20年住んでいるダイスケさんは「最初こそ宮古島に永住しようと思っていたけど、20年住めばそろそろ他に移りたい気持ちにもなっている」とのことで、同じくチェンマイ、他には奄美大島なども候補に考えているそう。確かに奄美大島もよかったな。
そんな諸々の話をする最中、たまたま近くを通りかかった日本人クラスの男子も合流して4人でおしゃべり。
9:30にお店が閉店し、すぐ近くでやっていた屋台エリアに移動する。メニューがタイ語で分からず、とりあえず適当にいちばん安いものを頼んでみた。
赤黒い色をしたスープらしき料理。こんなタイ料理は知らない。ひと口飲むと、なんだか生々しい味がする。
「これなんの料理だと思います……?」と、正体不明のスープをみんなで回し飲む。
「パクチーの味が効いてるけど」
「うん、パクチーの味ではあるけど」
「たぶん血だよね」
おっふ。
言われてみれば色も風味も血である。沖縄のチーイリチー(血の炒めもの)すらほぼ避けてきたのに、ここにきてゴリッゴリの血オブ血。
他のメンバーが「これはちょっと飲めないかも……」とひと口でギブする中、血という生々しい生命の跡をどうしても無碍にはできず、頑張ってちみちみ完食した。「餃子ビールのあとに血」という新しいシメ文化の爆誕。二度としない。
2軒目で解散して帰宅し、ちゃんとシャワーを浴びて1時就寝。マッサージ留学も半分が終了。今週もおつかれさまでした。
読んでくださってありがとうございます◎