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27歳のお誕生日おめでとうございます!


東京オペラシティコンサートホールにて
2024年5月20日(月曜日)
「誕生日なのでライブやります」

フライヤーがなかったので会場に入った瞬間の写真です。
総席数1632のホールに1100人以上来場したそうです。
しかも、週の始まりの月曜日の19時開演です。上演時間は2時間強でした。
「お誕生日だから特別に来てくださった」と
ご本人はおっしゃいましたが
単純に考えて、普段の深夜帯のツイキャスの生配信のリアルタイム視聴数が概ね1300~1400人ということを考えると
「万障繰り合わせて」参加したいと思って来場しているリスナーの人数が寝不足してでもリアルタイムで配信を視聴したい人数の8割程の来場数と考えました。
手探りで(本人曰く)失敗も繰り返しながら10年余りネット活動をされてきた
1つの集大成と見られるのではないかと思いました。
私は、その年月の半分位しか知らないのですが…
同時視聴が300~500人くらいの頃だったと思います。面白い大学生のお兄さんがひとたびピアノを弾き始めると妙に曲の世界観に惹き込まれるような不思議な感覚でした。
「クラッシックピアノを15年くらいやってました。昔は北海道のコンクールでブイブイ言わせてました。」と茶化しながら笑って言う人。
過去の栄光とばかりに
ご本人が言うところの「昔」の演奏動画を惜しみなくYouTubeに動画投稿していました。(今でも視聴出来ます)
高校2年生でクラッシックを辞め紆余曲折(内容は配信やツイートなどで語られたこと以外、全部を知っているわけではないので書きません)を経て現在に至るそうですが、そこから10年の月日をかけて(研鑽し直すことは研鑽した上で)ご自身の力で積み上げて来られたのだと推察すると、
これまでのご自身のプロデュース力の賜物だと思わずにはいられません。
この、研鑽すべきことはし直す向き合い方と頼るべき時には相応の方々に頼り委ねた上で自身の役割りに徹する姿に
リスナーに芸術を届けることへの真摯な取り組み方も感じ取れるのです。
ましてや、月曜日とはいえ
ご自身の誕生日記念のライブを、かの東京オペラシティコンサートホールで行い1000人を大きく超える聴衆を魅了したのですからとてつもない事を成し遂げたのだと思います。

親しみやすいポップス音楽
以前にも何かの記事に書いたことがあるかと思いますが、ポップスは歌詞があるから情景が浮かびやすいのです。
そしてその曲が流行った年代の人それぞれの記憶や思いがオーバーラップしやすいこと、5分以内に収まる音楽なので聴く人を退屈にさせないこと、メロディのメインテーマが繰り返され耳に残りやすいこと等がポップスピアノの魅力なのかなと自分なりに分析します。
こういった音楽に耳が慣れていると
歌詞のない長い曲の演奏はイメージが難しく、どんなに技巧が素晴らしい演奏であっても耳に馴染まなければ退屈な時間になりうるのかなと…
偉そうに講釈を述べている私とて、有名作曲家のクラッシック曲でも題名を言える曲などそんなにありませんし、テレビで流れて流行ったワンフレーズだけ知っていたという曲も珍しくありません。
ベートーヴェンの3大ソナタだって
ふみくんが遊びでと言いながら全ての楽章をたまに弾いてくれたり「昔」の動画で見せてくれたからわかる程度です。
モーツァルトの「きらきら星変奏曲」だって、ピアニストが主人公の名前の有名なドラマや映画で聴いたのが始まりで、フルでじっくり聴いたのはふみくんの演奏が初めてでした。

そういうリスナーは多いと思います。
そんなリスナーに新しい音楽の楽しみ方を教えてくれているピアニストだと思っています。
流行りの新しい曲も、遠い世代が懐かしむ曲も、現代ピアノのインストゥルメンタル曲も様々な方からのリクエストに応えて聴かせてくれる、そのために新しい楽譜をその場で購入して初見で弾いてくれる、そんな中からスタンダード曲が生まれる…
この何年もの間、そういう音楽を視聴する繰り返しの中で稀に聴かせてくれるクラッシック。
それこそ令和の時代に古今東西の名曲からよりすぐって演奏を聴かせてくれている。
その集大成がこの度の誕生日ライブのセトリの1曲1曲であり、生演奏として初めて聴かせていただいた
ベートーヴェン作:月光第一楽章、第二楽章、第三楽章で、これから更に様々な楽曲で私たちリスナーを芸術の世界にいざなってくれる。そんな予感のするライブでした。
因みに、個人的なことを言えば
月光は私自身が亡き父と唯一のクラッシックの思い出の曲で、1番好きなクラッシック曲でした。なので、リクエストではあまりプッシュしてきませんでした。
何故なら、思い入れがつよすぎてリクエストできなかったです。
だけど、今度からはふみくんの27歳の記念の曲として何度でも聴きたいですし
リクエストもさせて頂きたいと思います。

月光が聴けるなんて予想だにせずオペラシティの入り口に入る直前の18時30分頃の月。

月光の演奏前のふみくんの「間」が
音の無い空間が印象的だったのと
演奏を聴きながら私の心は「無」になり
ただただふみくんのベートーヴェンの世界観に入り込み、いつか生演奏で聴いてみたいという念願がかなった嬉しさで涙が溢れてしまいました。

今日って、ふみくんじゃなくて私の誕生日?って錯覚しそうになるほどのおおきなプレゼントをいただいた気持ちになりました。ありがとうございました!

そして、末筆ながら
今年もお誕生日を共にお祝い出来ましたこと心からうれしいです!!

27歳のお誕生日、おめでとうございます🎉🎉🎉


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