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昔話は夢に化けて襲ってくる。

あなたはよく夢に出てくる、
毎回毎回変な夢だ。
離れてこんなにも経つのに、
ふっとした時に思い出のワンシーンが浮かんでくる。

今日はあなたが鶏肉を切るシーンだった。
白いライトに照らされて、
冷たそうな鶏肉と百均のまな板。
ギシッとした音まで思い出してしまいそう。

罪悪感ではない。
わたしはずっと勝手に期待して、
約束を一人だけ覚えて、
自分の気持ちが伝わったと思い込んで、
そしてあなたの行動を見る度に傷ついて、
やっと諦める決心がついたんだから。

手紙とか、プレゼントとか、手作りのアルバムとか。
捨てる訳にはいかないしでもいい思い出になるまではまだまだ時間がかかりそう。

あなたが怖いの。
喧嘩する時も、自分の意見を通そうと思う時も、
ずるい嘘をつく時も。
わたしの全てを把握しているようで、
弱点だけを狙って猛攻撃するよね。

そういうのは多分一生変わらないものだよ。

だから致命的な弱点の少ない人と付き合って。
わたしなんか満身創痍の触れると倒れてしまう腐った藁みたいな人とは関わらないほうがいい。

わたしは自分のことが好き、
だから大事にしたい。
大事にしてくれる人と一緒にいたい。
もう恋愛のテクニックとか、駆け引きはしたくない。
でも誠実になる分だけリスクが高くなる。
わたしは恋愛に向いていない。
ライバルが現れると負ける自信しかない。
真剣に付き合いたい相手ほど、
真摯に向き合った分だけ相手が離れてく。

みんなは恋愛を楽しみたいから。

真面目になるの辞めました、
もう自分を傷つけたくない。

結局独りなんだから。

70億分の1の私を見つけてくれてありがとう。