面接対策まとめ(個人面接編)

1.はじめに

  今回は、個人面接の話をしていきます。また前回動画面接の記事で話した、どういった質問が出てくるのかについても話していきます。

 ちょっと長めになるかもしれないので、目次から気になるところに富んでいただければと思います。

2.面接の概要

まずは、面接全体の概要について話していきます。

 面接は主に、グループ面接と個人面接に分かれると思います。代替手段としてオンライン面接があったりします。オンライン面接についてはそれをテーマに書いた記事があるのでそちらをご参照ください。また、ケース面接といった特殊な面接もあります。そちらについては、また書きます。

 グループ面接の場合、学生は4人くらいで行われます。時間は、30分から80分ほど(企業による、随時、口コミサイトチェック)行われます。面接官は1~2人が多いです。

 グループ面接についての詳細は、またあとで書きます。


 個人面接の場合は、面接官は、1~5人(どのフェーズかにもよります)です。時間は20分~60分ほどが多いかなと。最終面接に近づくほど人数が多くなったり、時間も長くなったりします。


 面接による選考は2回~4回が多いです。但し金融は長い傾向にあるとおもいます。リクルーター面談5回、人事面接3回の計8回なんてこともあります。

 モデルケースとしては下記のような形。企業規模によって違う。大企業は最終が人事部長ということも多いです。採用人数にもよると思いますが数百人規模を採るところだと支社長や人事部長が最後に出てくると思います。数十人規模だと役員レベル。数人規模といった小さいところだと社長が出てくることが多いともいます。

集団面接(採用担当が面接官)→個人面接(各部署の部長級が面接官)→個人面接(人事部長もしくは執行役員が面接官)→個人面接(社長、取締役が面接官)

3.聞かれる基本的な質問8つ

 面接では下記の8つが主に聞かれると思います。ここら辺のことは、あらかじめ準備したうえで臨みたいところではあります。

・自己紹介(志望動機と絡めての場合やただ単に大学名と名前だけ言う場合もある)
・なぜこの業界を志望したか?
・なぜこの会社を志望したのか?
・学生時代一番頑張ったこと
・自己PR

※これら4つについては、ESで書いた内容を基に話しましょう。ESとは違ったエピソードをだすと面接官が戸惑う可能性があります(面接官もESにあるエピソードが来ると思っているはずなので)。別の話もするのも良いですが、最初は、ESに沿いましょう。また、ESで書いたことをそのまま言って長くなりすぎないようにしてください。面接官も一通りは読んでいるはずなので、かいつまんで説明し、質問されたときに対応しましょう。


・まわりからどのような人と言われる?
・入社して何がしたいか?(5年後10年後何したい?)
・(特に理系や院生もしくは理系や院生が多い企業において、)どんな研究しているのか?
・他にどういった業界、企業受けてる?

これらがきっかけで、質問の深堀りが始まることが多いです。また、高確率で逆質問があります。最後にこの逆質問があるので何も考えてないと最後の10分、15分くらい地獄です。何かしらは考えおいてください。

4.他にもこんな質問が

 他にもこんな質問がされたりします。個人手的にされたものを挙げていきます。

・最近のニュースで一番腹立ったこともしくは感動したことは?
・コミュニケーションって社会でなぜ必要?
・将来の夢は?どんな人間になりたい?
・夢に向けて、今していることは?
・なぜこの職種を選んだのか?(SEで主に)
・なぜこの大学にしたの?
・挫折経験は?
・短所は?(自己PRや長所の後に)
・リーダーシップで何が必要?
・どういうときにストレスを感じる?ストレス解消法は?
・どういう人が苦手?
・志望する部署に配属されなかったときどうする?

上記のことが聞かれたりしました。

 他にも、企業が特段気にしていること、企業が行っている事業内容に紐づけた質問がなされることが多いです。中小企業だけど良いの?、同業種の大企業受かっているのになぜ受けるの?とかこの事業の将来どうなりそうとか、弊社の足りないところはとか聞かれます。特に部長級以上の面接でこういった非定型的な質問が多い印象です。

 まずは、企業の特徴を知ることと、何を不安要素、何をコンプレックス(中小企業だけどいいのか、独立系ではないけどいいのか、地味な作業多いなど、コンプレックスは語弊があるかもしれませんが)に思っているのかを探ることが重要かなと思います。その不安に思っていることなどを把握し、面接官との温度差を埋めてあげることが必要だと考えます。

5.受けてみて感じたこと

 ここでは個人的に面接を受けてみて感じたことについて並べていきます。大体本選考でおそらく50回ほどは受けた覚えがあります。そこから感じたことです。

 一つ目に、面接官がこれを聞いて何を知りたいのか推し量って答えようというものです。例えば、短所を聞くのは、なかなか人に言えない弱みを正しく理解してそれを素直に話せているか、その短所が仕事をするうえでどう障害になるのかを理解し、改善に努めているかを聞きたいのかなと思います。それで、内省を自分でできる人間か、自己改革を行える人間かを見ているといった具合なのかなと。上記の質問を見て、面接官は、なぜそれを聞くのか自分なりに考えてみて対策するようにしましょう。

 二つ目に、とりあえず結論を先に言って欲しそう。簡潔に話してほしいような場面が多いように見えました。対策するときも主張→根拠の順がベターだとは思います。驚異のプレゼンテーション能力がある人なら別ですが…。


 三つ目に、皆まで言うとあまり良い印象にならなかった気がします。向こうに質問の余地をのこしたほうがいいかもしれません。とりあえず双方向に話せるかが最初に見られている印象がありました。


 四つ目に、トリッキーな質問でもうろたえずに答えましょう。意図が分からなければ「こういう解釈であってますか?」っていうように聞き返しても大丈夫だと思います。試すような質問をあえてする会社もありました。試す質問にしっかり返せると結構どこでも高評価な印象だと思います。トリッキーなものも対策としては自己分析とその企業の分析と事業のテーマに関連する情報を把握する必要があるのかなと。


 五つ目に、英語能力を執拗に気にする企業も一部あります。TOEICをとってて損はないと思います。ただ、見られていないことも多かったりするので過度にTOEICとっているという自信に依存しすぎると痛い目に合うかもしれません。

 六つ目に、最後に何か言っておきたいことはありますか?といわれることも実際はあります。無言だけはやめておいた方が良いかもしれません。確かに時間が余ったから聞いたのかもしれません。そういうような雰囲気の時もありました。ただし、それが当落線上にあるから聞いた場合には話が違ってきます。そういうときもありました。なので、最後まで気は張るようにしておきましょう。


 七つ目に、逆質問は、質問によって面接官のしゃべりのトーンが違ってた印象でした。質問によって面接官が饒舌に話したり、退屈そうに話していたりしていました。それで結構評価とか印象が変わるのかなとも思います。インタビュー調査の質問を考えるぐらいとまではいかないが綿密に質問を用意しててもいいかもしれません。次はだれが面接官になると思うか、その人にはどんな質問がウケそうかなど考えても良いかと思います。もちろん聞きたいことは優先して聞いてください。


八つ目に、特にエレベーターの前で深くお辞儀されたからといって不採用フラグはたたないとは思います。就活生だろうとお客としてみている企業は多いのかなと思います。マナーとして行っている企業も多いと思いました。噂は話半分程度にし、信じすぎないようにしてください。


 九つ目に、最終面接に近づけば近づくほど第一志望かどうかすごく気にしてくる企業が多かった印象です。中小企業は内定を出しても大手に流れることが多いからか、特に聞いてくることが多かったです。できれば迷わず第一希望といいたいところではあります。なぜ第一志望といえるか根拠も考えておきたいところです。


 最後に、結局なんやかんや熱意なのかなと思いました。熱意が最後の一押しになる印象でした。コンサルといったクールで地頭の良さを求めるようなところでも、入りたいという熱意が伝わらないと内定はもらえないのかなと。地頭が良いだけでは受からないとは思います。

 とりあえずは、面接官と話で盛り上がれるかが重要なのかなと思います。盛り上がっても落ちるときはありますが、面接なのに、話が弾まない相席屋での相席みたいな雰囲気だと受かる可能性はかなり低いと思います。

 顔に出ないという人は、ここでなければならないアピールを言葉でできるようにしてもいいかもしれません。

6.まとめ

 ここでは、個人面接について話してきました。対策をつらつらと述べてきましたが、結局それが本番で出せるかにつきます。模擬面接や人事面談、座談会など誰かと話す機会を多く持って、コミュニケーションをとること慣れる訓練をしても良いかもしれません。オファーサイトでオファーされた企業や新卒紹介で紹介された企業、まったく興味がないわけではない企業などで人事面談や座談会の機会があったら積極的に行くのも良いかもしれません。面接に変に慣れるのもあれですが…。

 まずは、面接する前の下準備をすることをおすすめします。これまでの自己分析の仕方や企業分析の仕方を参考に、志望動機などどう話そうか準備しておきましょう。

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