面接対策(グループ面接、ケース面接)

1.はじめに

 長らくお待たせしました。グループ面接とケース面接について話していきます。面接全般の話については前回の記事で書かれています。そちらを参考にしたうえでこちらもご覧いただければと存じます。

2.グループ面接の概要

 グループ面接の場合、学生は4人くらいで行われることが多いかもしれません。時間は、30分から80分ほど(企業による、随時、口コミサイトチェック)です。面接官は1~2人が多いです。基本的には、選考の序盤で行われることが多いかなと思います。たまに中盤で行われることもありますが…。

 序盤に行われることが多いのではやめに対策が必要になります。

3.グループ面接の対策

基本的には、下記の質問がなされることが多い印象です。

・自己紹介(志望動機と絡めての場合やただ単に大学名と名前だけ言う場合もある)
・なぜこの業界を志望したか?
・なぜこの会社を志望したのか?
・学生時代一番頑張ったこと
・自己PR

 大体ESに沿った質問とそれを少しだけ掘った質問が多かった印象です。たまに、夢は?一本勝負やガクチカ一本勝負の時もあります。ただ学生も複数いて一人にかけられる時間もないので突拍子もない質問は少ないかと思われます。

 グループ面接で気を付けたいのは、他人の回答内容に動揺することがあげられるかと思います。何か先頭に立って頑張りましたとか、インド一年間いってましたとか起業してましたとか色々自分が経験したことのない経験を語る人が出てくると思います。そこでやばいと思ってしり込みして声が小さくなったり、その場で動揺しすぎて変に見栄をはったりして失敗することが多くなるかもしれません。動揺するのは構いませんが、弱気になるのは避けてください。評価するのは同席している就活生ではなく面接官であることを意識しましょう。他人を気にするのも良いですが(参考になる話し方の人もいると思うのでそこは学んでも良いと思います)、面接官の質問や表情などに集中しましょう。

 まずは、どの状況でも、カラ元気でもいいのではっきりした声は出せる訓練をしておきしょう。

 また、特にすごいことを言おうとしなくても良いです。準備した志望動機やガクチカを筋道を立てつつ、口調に気を付けながら話すだけでよいと思います。しっかり準備したものをしっかり口に出すそれだけをやれるように練習は必要かと思います。

3.ケース面接の概要について

 ケース面接とは、○○の売上を上げるには?とか、○○の課題を解決するには?など何かしらのテーマを出し、それらを考えさせ、発表させるものです。その後、面接官と学生で質疑応答を通して課題内容を議論していくものです(議論ののち、普通の面接になることも多いです)。コンサル業界でよく見かけるものとなります。

 こういった課題解決に関する問いも多くありますが、時にはフェルミ推定をさせることもあります。

 日本に自動販売機は何個あるといった問いが例として挙げられます。自分で根拠がありそうと思う仮説を立てたうえで答えを推測していくものです。

 フェルミ推定については参考書などで多くあると思うのでそちらを参照してください。暇があればまた書きます。

4.ケース面接の心構え

 基本的には時間が短いので、フレームワークを使って行うのがベターだと思います。特に、ロジックツリーとかとか。突飛なすごいアイデアをもとめているというより、論理性をかなり見ていると思うのでそれを意識しながら課題に取り組むとよいと思います。

 また、とりあえずグダグダでも答えだけは出してた方がいいと思います。答えが出ていないと、その後の面接で議論ができなくなる可能性が高いかと思います。とりあえず一定の答えを出しておいて、そのうえで、面接の段階において、この視点からも考えたかったとか言い訳した方が良いかと思います。 

5.まとめ

 ここでは、グループ面接とケース面接について話してきました。

 グループ面接では、人を気にしすぎないようにすること(評価者は就活生ではなく、面接官であること)、自分を信じ準備したことをはっきりした声で伝えることを意識しましょう。

 ケース面接では、時間内に答えを出すことを意識しましょう。GDの個人バージョンと思っても良いと思います。

ケース面接には以下の文献が参考になるかもしれません。

・株式会社アンド(2018)『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』,翔泳社.(フレームワークの参考になると思います)
・東大ケーススタディ研究会(2010)『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」』,東洋経済新報社.

 東大のケーススタディ研究会のものは有名なので面接官も読んでいる可能性が高いです。これをうのみにしすぎるのもどうかとは思います。批判的に対策本を読みつつ、自分のものになりそうなものを取捨選択していきましょう。

 これで面接については一通り話せたかなと思います。あとはWEBテストについて語れば、一通り選考対策については総ざらいできると考えています。マガジンの方にもまとめているのでさらっと目を通していただけると一連の選考対策はできると思います。読んでいただければ幸いです。

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