見出し画像

憧れのアメリカ、そして再び名大へーアメリカと名大をつなぐ卒業生

「輝く名大アラムナイ」第4回目は、工学部を卒業(1990)・工学研究科を修了(1992)され、現在はNU-Tech所長・名古屋大学総長補佐を務められている、神山知久さんが日本へ一時帰国されたタイミングでお話を伺いました。

米国支部設立総会の時の神山さん(左)と杉山総長(右)

神山 知久さん
岐阜高校出身。1990年名大工学部卒業、1992年工学研究科修士修了。1992年から2005年まで経済産業省勤務。役人として1999年から2001年までMIT留学、2001年から2003年まで米国連邦政府機関のFederal Energy Regulatory Commissionに出向。2005年に退官し、ワシントンDCのコンサルティング会社に勤務。2009年より名古屋大学米国事務所長を務める。

バレーボール三昧だった学部時代

中学、高校とバレーボール部に所属されていた神山さん。名古屋大学でも体育会のバレーボール部に入部し、特に4年次の第28回全国七大学総合体育大会(七帝戦)に向けて日々練習に励んでいたそう。第28回は名古屋大学が主管校だったこともあり、他の大学の幹部学生ともネットワークができたんだとか。そして日々の練習・準備の甲斐もあって名古屋大学は初の総合優勝👏その時の幹部のネットワークは今も続いており、今回の帰国でもお会いする機会があると話してくださいました。一緒に目標に向かって頑張った仲間は一生ものですね!

1989年(私が大学4年の夏に)に7帝戦で名大が総合初優勝した時の記念の手拭い。
現在の神山さんのオフィスに掲げてあるのだそう!

海外旅行で高まるアメリカ留学への憧れ

2年生から4年生まで七帝戦の後、夏休みの期間を使って毎年海外旅行へ行っていたそう(羨ましいです!)。当時流行していた「アメリカ横断ウルトラクイズ」で名古屋大学のクイズ研究会が活躍していたことにも影響を受け、3年時には車と長距離バスでアメリカ横断も経験🚙様々な都市に立ち寄ったり、大学に足を運んだりする中で、当時工学分野では世界一と言われていたMIT(マサチューセッツ工科大学)を見て「一気に好きになっちゃった」と神山さん。MITのあるボストンの町の雰囲気も相まって、”憧れの大学”となりました。

就職後に巡ってきたアメリカ留学のチャンス!

修士ご卒業後、国家公務員として社会人のスタートを切った神山さん。8年くらい勤めた後、勤務先のバックアップで学位留学のチャンスをつかみます。学部生時代に旅行していた際にアメリカのあちこちを見てきた中であこがれていたMITを目指すべく、英語のスコアを取得するために、仕事の傍ら週末は英語の塾通いが続いたそう。そして、MIT Technology and Policy Programに見事合格!2年間、ご家族も一緒にアメリカでの留学生活を送りました。”憧れの大学”が今や母校になるなんて、本当に夢のようですよね!

MIT留学時代のバレー部の写真:大学院生チームで全米でベスト16に!
MIT Commencement(学位授与式)にてご家族と。

ついにアメリカ移住へ

学位取得後、日本へ帰国されてから2年間は東京での勤務に戻りましたがその後、再度アメリカへ出向の機会が巡ってきます。2年ほど、アメリカの出向先で勤務していましたが、直近6年のうち計4年をアメリカで過ごす中で、徐々にアメリカ移住を考え始めた神山さん。ついにアメリカ・ワシントンDCの企業へ転職を決意します。この時はご家族も応援もあり、一家そろってアメリカに移住することになりました。

名大との再会 in USA

ワシントンDCの企業へ4年ほど勤められ、他への転職を考え始めたころ、偶然にも名古屋大学がノースカロライナにオフィスを構えており、しかもその所長を募集しているとの情報が・・・!見事採用されたのが現在のNU-Tech所長のお仕事でした。名古屋大学を修了されてからその時まで、名古屋大学とのつながりはほとんどありませんでしたが、偶然のご縁で再び名古屋大学に"戻る"ことになりました。

名古屋大学を代表してNC State University(ノースカロライナ州立大学)のイベントに参加されたときの一枚。

名古屋大学同窓会米国支部設立とこれから

2002年10月に設立された全学同窓会は昨年20周年を迎え、この度米国支部が先日(2023年1月28日)設立されました✨これまでに海外では15支部が設立されており、米国支部は16番目の海外支部、アジア以外では初の海外支部になります。
米国支部設立にあたり、神山さんには米国事務所の所長として、また同窓生として多大なるご尽力をいただき、この度、念願の支部設立となりました!

設立日には米国サンフランシスコで総長や同窓会代表幹事の木村副総長も出席しての設立記念総会とレセプションが行われました。

米国支部設立総会での集合写真

設立記念総会では、総長から岩浅邦彦米国支部長へ認定証と支部旗が授与されました。
レセプションでは、松本均米国副支部長の挨拶と乾杯でスタートし、米国支部役員の紹介、名大プロフィール動画の紹介、名大トリビアクイズを行いました。クイズでは名古屋大学と名古屋に関係するトリビアが12問出題され大変盛り上がりました!1番多く正解された方はなんと11問でした!名古屋愛がすごいですね💖景品として名大グッズをお渡しし、とても喜ばれていました!同窓生同志の親睦も深まり大盛況のうちに終了し、米国支部設立記念日として、特別な1日になりました🎵

クイズ大会の様子

これまでも、アメリカに住む卒業生有志のみなさんで、「名古屋大学米国フレンズ (Nagoya University Friends in the States:NU Friends) 」と称してゆるやかな集まりを開催していましたが、今回の支部設立をきっかけにアメリカでの名古屋大学ネットワークが益々拡大していくことが期待されます。現在アメリカ在住の卒業生の皆様はもちろん、今後渡米される皆さまや過去にアメリカにいらっしゃった方もぜひ米国支部(事務局:NU Tech)にアクセスしてみてください🌎

今後も神山さんのご活躍、そしてアメリカでの名古屋大学ネットワークの広がりから目が離せません!