インソール考察

 近頃、以前に比べ、インソールの認知度、重要性は広まっている。現に以前はスニーカーでもインソールが取り外せないものが多かったが、今ではほとんどのスニーカーがインソールを取り外せるようになっている。ビジネスシューズでもチラホラとこの傾向が見られ始めている。
 ただ、実際はインソールを入れておけば良いというように思われている方が多いのが現状である。例えば、市販のインソールをとりあえず入れ替えているだけだったり、アーチさえ支えていれば良いとか、クッションがあればよいと考えている方が多い。
 また、インソールは靴の部品の一部であり、靴があってこそのインソールである。よって、いくらしっかりとしたインソールを入れたとしても靴に問題があれば、インソールの効果が得られないどころか、かえって悪影響を与えてしまう場合もある。また、インソール自体万能なものではなく、中にはインソールを必要としない場合も存在する。
 インソールは基本的には骨の配列を矯正するものであり、それに頼りすぎるのも問題である。インソールを入れることにより骨の配列を正常な位置へ誘導することは出来るが、本来の骨は自身の筋や靭帯、腱によって正常な位置にあることが望ましい。しかし、インソールを使い続けることにより、その筋の発達を妨げているとも考えられる。
 足や爪の変形やトラブルのほとんどは外からの力がかかることで起こっている。その力がかかる原因としては靴のフィッティング、履き方、構造、自身の歩き方の癖によるものが多い。
 特に日本においては靴を履くという文化が始まったのはたかだか100年くらいである。また、一般に靴が普及した要因として、戦争における軍隊から始まっていることも関係していると考えられる。靴を自分に合わせるのではなく、足を靴に合わせるというとんでもない考えが、日本人の奥底に、未だに潜在的に潜んでいるのではないかと思われる。現にマスコミなどで美容家なる人たちが、奇麗に見せるためには痛みは我慢しろと触れ込んでいたり、企業の制服等で、指定の靴以外を認めないなどのことが普通に行われている。

以上のことを踏まえ、今後は靴の歴史などから考察を進めていく。予定、、、、

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