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痛みには時差があるから

今夏に岩手の海に海水浴に行き
その次の日に書いた文章です


岩手の海、というと
リアス海岸で
そして、被災地でもあります

私たちが行った海水浴場も
防潮堤の建設途中で
その合間をぬって辿り着く場所でした

山の上を走っているとき
木々の合間から飛び込んできた海
きれいに見えた水平線

海に近づけば近づく程
そびえ立つ防潮堤で
海が見えないんだよね

そして
海から陸に向かって走ると

草地のままになっている場所
新しい住居が並ぶ場所
古い建物が残っている場所が
順番にあらわれる

見えないラインが
見えるようだ

海水浴場の手前には
漁港があって

「本日の生ウニはキロ〇〇~」
という放送が入ったり

地元の中学生っぽい子たちは
Tシャツにジャージのハーフパンツのまま
防波堤から飛び込む

地元の暮らしが垣間見えた
うん、暮らしがある

暮らしが見えると
ホッとするのはなんでだろう

で、ここからは私の個人的な話

沿岸に行くと
やっぱり痛む

この痛みをどう表現したらいいのか
分からないのだけど

今年は「痛む」と表現できた
とも言う

軽々しく痛んではいけない
うかつに言葉になんてできない

そんな想いがかつてはあったから
うん、今もある

だけど
「悲しみによりそう」
「痛みによりそう」
ということを自分自身にもすることを
今は覚えたかな

悲しみには時差がある
痛みにも時差がある

今だから感じられる痛みもある

何年も前の痛みを
今、やっと感じることができて
癒しの入り口に立つこともある

向き合えるときに
向き合えるから

向き合わずに
忘れてしまうものがあってもいい

海のように
広くて深い心に憧れ

小さな小さな自分と
一緒にいた時間でもありました

今、雨音を聴きながら
昨日の海を思う

言葉にするのがなんとも難しい情感を
自分の内側でゆっくりくゆらす

ポツリポツリと
出してみる

セッションもおんなじだ
胸の中のさざ波も大波も大嵐も
一緒にみて、感じて、味わっていく

自分にそんな時間を
あげていますか?

それでは本日も
”自分が一番の味方”な一日を♪

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『 大きなものを前に
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  自分の内側にも
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