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【日記】緑だから許される

今日は昨日とは違って、ただのインスタントコーヒーの朝。私は味音痴なので、インスタントでも特別まずいとは思わない。ただ「珈琲の味がするな!」と思う。

寒いのか暖かいのかよくわからない日が続く。はやく両手放しで、何の疑いもなく、暖かさを喜べる日になって欲しい。冬の面白半分の不意打ちに心が折れるのは、もうつらい。

つつがなく仕事を終わらせて帰宅。新生活のシーズンに向けて新商品がどんどん入ってくる。売るほど物があるな。売ってるんですけど。

朝パンを買いに寄ったコンビニに夜も行く。ボイルパスタという茹でただけのパスタが売っていた。ソースはお好みのものを買ってかけてネ ということらしい。ドレッシングのついてないサラダみたいなものか。しかし素のパスタを400gとは思い切りが良い。

やたらとお腹のすく日というのが皆さんにもあると思うのですけれど、今日は私まさにそれでこんな時間にカレーを食べてしまった。グリーンカレーだからまだ許される。緑はヘルシーな気がするから…

青空文庫のアプリは、ページ数で検索できたら良いな、と思う。私は古い人間なので、あまり長い話を電子書籍で読む気にはなかなかならないのです。

「でもあなたは金でできてるでしょう。新式でしょう。赤青眼鏡を二組みも持もっていらっしゃるわ、夜も電燈でしょう。あたしは夜だってランプですわ、眼鏡もただ一つきり、それに木ですわ」
「わかってますよ。だから僕はすきなんです」
「あら、ほんとう。うれしいわ。あたしお約束するわ」
「え、ありがとう、うれしいなあ、僕もお約束しますよ。あなたはきっと、私の未来の妻だ。」
「ええ、そうよ、あたし決して変かわらないわ」
「結婚指環をあげますよ、そら、ね、あすこの四つならんだ青い星ね」
「ええ」
「あのいちばん下の脚元に小さな環が見えるでしょう、環状星雲フィッシュマウスネビュラですよ。あの光の環ね、あれを受け取とってください。僕のまごころです。」    

宮沢賢治「シグナルとシグナレス」より。


なんと、ロマンティックなことよ!






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